図1 金属シールを剥がすとネジが見えた。右上にあるのが、金属シール。
図1 金属シールを剥がすとネジが見えた。右上にあるのが、金属シール。
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図2 上側筐体の内部
図2 上側筐体の内部
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図3 アンテナがあった
図3 アンテナがあった
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図4 液晶パネル・モジュールや両スピーカー、カメラ・モジュールのそれぞれとつながっているフレキシブル基板
図4 液晶パネル・モジュールや両スピーカー、カメラ・モジュールのそれぞれとつながっているフレキシブル基板
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図5 長方形型のスピーカー
図5 長方形型のスピーカー
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図6 もう一方のスピーカー
図6 もう一方のスピーカー
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 続いて、上側筐体の分解を試みる。同筐体には、裸眼3D表示対応の液晶パネル・モジュールの他、スピーカーやカメラ・モジュールが搭載されている。

 上側筐体を見渡してもネジがない。そこで、まずは側面のすき間にマイナス・ドライバーを差し込み、開こうと試みる。が、ほとんど開かない。裸眼3D表示対応のディスプレイの角部分の周辺には、小さいゴム・カバーが付いている。合計4カ所ある。怪しい。この下にネジがあるのではないか。

 そこで、マイナス・ドライバーを使ってこのゴム・カバーを取り除く。しかし、ネジはなく、金属が見えるだけだ。うーん、ここじゃないのか。

 ネジじゃないなら、周辺部分を両面テープなどで接着しているのかと考え、ヒート・ガンで熱してみる。しかし、ほとんど進展がない。しかし、ネジが見当たらない以上、しぶとくヒート・ガンで熱していると、上側筐体の樹脂が少し柔らかくなり、マイナス・ドライバーで強引に開こうとすると、すき間が徐々に広がり、中を覗けるようになってきた。そこで、さっそくすき間の先を見てみると、ネジらしきものがある。位置から判断するに、さきほどの小さいゴム・カバーの下だ。どうやら、金属の下に、ネジが隠れているようだ。

 そこで、先ほどの金属部分をマイナス・ドライバーでこすると、あっけなく金属がはがれ、ネジが見えた(図1)。金属部分はうすいシールのようになっていただけだった。残りの部分のネジを外し、ようやく上側筐体を開く(図2)。

 液晶パネル・モジュールの両側にスピーカーが、上側にカメラ・モジュールが搭載されている。一方の側面には、無線通信用のアンテナが配置してあった(図3)。ヒンジ部分に通してあった3枚のフレキシブル基板は、液晶パネル・モジュールや両スピーカー、カメラ・モジュールのそれぞれを、メイン基板とつなげるためのものだった(図4)。アンテナは同軸ケーブルでメイン基板と接続されている。

 スピーカーは、3DSと形状が異なる。3DSは丸型のスピーカーだったのに対し、3DS LLでは縦に長い、長方形型になった(図5、6)。カメラ・モジュールは、3DS搭載品と比較して、大差ない。外側の3D映像の撮影向けカメラ2個と、内側のカメラ1個、計3個を一体化している(図7)。

 ここまでで、ひとまず分解を終える。後は少々時間を掛けて、筐体上下に搭載する液晶パネル・モジュールなどを分析する予定だ。