book-in-the-boxの概要
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閲覧ソフトで表示する書棚のGUI
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 シャープは、スマートフォンやタブレット端末に向けた電子書籍の配信ソリューション「book-in-the-box(ブックインザボックス)」を、書店サービス(以下、書店サイト)など手掛ける事業者に提供する。book-in-the-boxは事業者向けのDRM(デジタル著作権管理)技術と、無償の閲覧ソフトウエアからなる。書店サイトはシャープのDRM技術を使って電子書籍を保護した状態で配信し、ユーザーは閲覧ソフトを使って書籍を利用できる。

 閲覧ソフトが対応する電子書籍フォーマットは「XMDF」と「.book」、「EPUBコミック(Open Manga Format)」である。異なる書店サイトから購入した電子書籍を、画面上に表示される書棚に並べて一元管理できるという。電子書籍を購入する際は、各書店サイトで、その書店サイトのIDを使い決済する。つまり、book-in-the-boxにおいては、課金システムをシャープは提供しない。

 まずは2012年7月4日から、「Google PLAY」を通じて、Android2.2以上を搭載した端末用に閲覧ソフトを提供する。将来的には、「Windows Phone」搭載機や「iOS」搭載機への対応も視野に入れている。

 2012年7月初旬にキャラウェブの「白泉社e-コミックス」が、同年7月下旬に他1社がbook-in-the-boxを採用する予定とした。採用書店数は、同年8月~9月にかけて合計4、2012年内に合計10になるという。