左側の球形の物体が「Nexus Q」
左側の球形の物体が「Nexus Q」
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「Nexus 7」の主な仕様
「Nexus 7」の主な仕様
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 米Google社は2012年6月27日(現地時間)、米国サンフランシスコで開催した開発者向け会議「Google I/O 2012」の基調講演において、家庭向けインターネット端末「Nexus Q」と7型ディスプレイを搭載したタブレット端末「Nexus 7」を発表した。

 Nexus Qは、球形の外観を持つインターネット端末。Google社は「ソーシャル・ストリーミング・デバイス」と呼ぶ。スマートフォン「Galaxy Nexus」と同じプロセサ、すなわち米Texas Instruments社の「OMAP 4460」を搭載する。オーディオ・アンプを内蔵しており、音楽の再生時には側面のLEDが7色に点灯する。micro HDMI端子でテレビに接続し、ストリーミングで動画を再生することもできる。

 NFCに対応しており、AndroidスマートフォンをかざすだけでNexus Qの情報を取得できる。また、Android端末からNexus Qに音楽の再生を指示したり、Nexus Qの音楽再生リストを変更したりできる。

 価格は299米ドルで、当初は米国だけで販売する。同日に予約を開始し、2012年7月中旬に出荷を開始する。

タブレット端末はASUSTeK製

 Nexus 7は、薄型軽量を特徴とするタブレット端末。Androidの新版である「Android 4.1」(開発コード名Jelly Bean)を搭載する。Google社が台湾ASUSTeK Computer社と共同で開発した。

 プロセサは米NVIDIA社の「Tegra 3」で、4コアのプロセサと12コアのGPUを内蔵する。1280×800画素の7型液晶ディスプレイを搭載。重さは340g。電池駆動時間は、HD動画再生時で9時間、待機時間は300時間。

 基調講演では、Google Mapから表示したバーの室内の映像をジャイロスコープと連動させて表示したり、表示した英語の雑誌をアラビア語に翻訳したりするデモを披露した。Google Mapsはオフラインでも利用できるという。

 価格は199米ドルで、25米ドル分のGoogle Play Storeのクーポンや映画「Transformers: Dark of the Moon」の動画が付属する。2012年7月中旬に米国、カナダ、英国で発売する。