米Microsoft社が、自社ブランドのタブレット端末に参入する。
2012年末に投入予定と見られる「Windows 8」および「Windows RT」の発売に合わせ、自社で同OS搭載のタブレット端末「Surface」を投入する。
米国時間の2012年6月18日午後にLos Angelesで記者会見を開き、発表した(発表資料、同社のSurfaceのサイト)。
記者会見には、同社CEOのSteve Ballmer氏、Windows開発統括者の同社 President of Windows and Windows Live DivisionのSteven Sinofsky氏らが登壇した。
x86版とARM版の2種類
Surfaceは米Intel社の「Core i5」(Ivy Bridge)プロセサを搭載する「Surface for Windows 8 Pro」と、米NVIDIA社のARMプロセサ(Tegra)を搭載する「Surface for Windows RT」の2種類がある。後者には、「Office 15」が標準添付される。
重量はARM版の方が軽く、676gであり、現行のiPadとほぼ同じ重さだ。x86版は903gである。電池容量はARM版が31.5Wh、x86版が42Whである。
筐体の厚さはARM版が9.3mmなのに対し、x86版は13.5mmである。筐体には、いずれもマグネシウム合金を利用している。背面には、スタンドも付属する。画面サイズはいずれも10.6型、アスペクト比は16:9である。
カバーはキーボード付き
タブレット端末のカバー部には、マルチタッチ式のキーボード「Touch Cover」が付属している。厚さは3mmである。同カバーは、厚さが5mmの物理キーボード付きのカバー「Type Cover」にも差し替えることができる。カバーはiPadと同様にマグネットで固定する方式である。
Microsoft社は、Surface for Windows RTについてはWindows 8およびWindows RTの投入と同時に米国内で発売するとしている。Surface for Windows 8 Proについては、その90日後に投入する。現時点では他の国で発売するかどうかは明らかにしていない。