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【E3】SCEのCEOに、「PS Vitaてこ入れ策」「ワンダーブック」「PS Mobile」について聞いた

  • 根津 禎=日経エレクトロニクス
  • 2012/06/11 18:45
  • 1/2ページ
Andrew House氏
Andrew House氏
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 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、ゲーム業界の世界最大級の展示会「Electronic Entertainment Expo(E3)」で、AR技術を活用した書籍型周辺機器「ワンダーブック」やコンテンツ配信サービス「PlayStation Mobile」対応端末の拡大、そして携帯型ゲーム機「PlayStation Vita」のてこ入れ策を発表した(Tech-On!関連記事)。
 
 ワンダーブックは、PS3用カメラ「PlayStation Eye(PS Eye)」を組み合わせて利用する。ワンダーブックに描かれたARマーカーをカメラで捉えると、その上にコンテンツを重畳してディスプレイに表示する。そのコンテンツをジェスチャー入力システム「PlayStation(PS)Move」の「モーションコントローラ」などで操作して楽しめる。対応ソフト第1弾は、「ハリー・ポッター」の作者として著名な作家J.K. ローリング氏と共同で開発した「ワンダーブック:ブックオブスペルズ」である。同ソフトは、ハリー・ポッター・シリーズの世界観を表現している。ワンダーブックを魔法の書物に、またPS Moveのモーションコントローラを魔法の杖に見立てて楽しめる。

 PlayStation Mobileは、ゲーム専用機以外のAndroid端末などにもゲームをはじめとするコンテンツを配信するサービス。これまで「PlayStation Suite(PSS)」と呼ばれていたもので、2012年のE3においてSCEは名称の変更を発表した。同サービスは、「PlayStation Certified」と呼ばれる認証プログラムを得た機器にコンテンツを配信する。これまで同認証を得ていたのはソニー・グループの製品だけだったが、今回同グループ以外で初めて、台湾HTC社の端末にも認証を与えたことを明らかにした。

 PS Vitaは、2011年12月に発売された新しい携帯型ゲーム機。「売れ行きが思ったほど伸びていない」(あるゲーム業界関係者)と指摘が多く、今後のてこ入れ策に注目が集まっている。

 そこで、これらの三つの案件について、SCE 代表取締役社長 兼 グループCEOのAndrew House氏に話を聞いた。(聞き手、根津 禎=日経エレクトロニクス)

――ワンダーブックは欧州で2012年11月、北米で12月に発売予定だが、日本では発売しないのか。

House氏 具体的な時期を発表していないだけだ。発売は検討している。

――ワンダーブックのターゲット層は? 子供を意識しているように見える。

House氏 まさに子供やその家族をターゲットにしている。こうしたターゲット層に受け入れられやすいように、「本」というインタフェースを採用した。ただ、ワンダーブックは単なる書籍ではない。

 ワンダーブックに関しては、個人的に非常に強い思い入れを持っている。だからこそ、いくつか強調したいポイントがある。まず何より、AR技術のような最新技術を駆使していることだ。これにより、あたかも「魔法」のような表現が可能になった。

 次に、ワンダーブックはARマーカーの付いた書籍なので、1度購入すれば、さまざまなコンテンツに対応できる。いわば、「ミニ・プラットフォーム」だ。

 続いて、PS Moveの登場によって、それに用いるPS eyeも普及した。ワンダーブックは、同じPS eyeを利用しながら、PS Moveとは別の価値観を提案している。

 そして、ワンダーブックに関しては、J.K. ローリング氏との幸運な出会いがあった。ワンダーブックの開発中に、ソニーのロンドン・オフィスのメンバーが同氏とのパートナーシップに向けて話し合っていた。SCEのロンドン・オフィスはソニーのすぐそばにあり、この話をすぐに知ることができた。これがきっかけで、J.K. ローリング氏にワンダーブックをプレゼンテーションすることができた。その結果、すぐに同氏に気に入ってもらい、ブックオブスペルズという新しい作品を書き下ろしてもらうことになった。

 ワンダーブックは、ブックオブスペルズのような作品だけでなく、さまざまなコンテンツに対応する予定だ。あくまで今回は、第一弾タイトルとして、著名な作品を選んだに過ぎない。

 ブックオブワンダーならば、テキストを使いながら面白いインタラクションを実現できる。しかも、本を読むことで、子供の学習効果の向上につながる。J.K. ローリング氏自身も、「子供が読書することが何より重要だ」と考えている。

 ワンダーブックの発表後、新しい「電子書籍(e-book)」と報道されたが、ワンダーブックはあくまでゲームの延長上にあるものだ。遊びと教育をうまい形で融合させることで、幼年期の子供という、PS3にとっては新しい年齢層のユーザーの獲得を狙っている。

――これまでのPS3は、未就学の子供や小学校低学年などの子供へのアプローチが弱い印象だった。

House氏 確かに、他のゲーム・プラットフォームに比べて対応が遅かった点は否めない。だが、それはあくまでSCEのゲームの話であって、サードパーティのゲームでは子供向けのものがある。つまり、サードパーティに任せていた。特にPS2時代はそうだった。今回のワンダーブックは、ファーストパーティとして、自ら子供向けコンテンツの拡充に力を入れるということだ。

――HTC社がPlayStation Mobileに参加した。ソニー・グループ以外で、同社が初めて対応した理由は?

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