Global Digitech社のBluetoothスピーカー「Air Sound BT1000」。左右がセパレートなのが特徴だ。
Global Digitech社のBluetoothスピーカー「Air Sound BT1000」。左右がセパレートなのが特徴だ。
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Global Digitech社のポータブルストレージ「MINI CLOUD」。
Global Digitech社のポータブルストレージ「MINI CLOUD」。
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AEWIN Technologies社の「mobolink」。専用アプリ経由でスマホ内の動画または静止画をテレビに表示できる。HDMIおよびVGA出力を備える。
AEWIN Technologies社の「mobolink」。専用アプリ経由でスマホ内の動画または静止画をテレビに表示できる。HDMIおよびVGA出力を備える。
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 台北で6月5日から開催され、およそ12万人が来場した「COMPUTEX TAIPEI 2012」も、6月9日で幕を閉じた。今年のCOMPUTEXでは、マイクロソフトが発表したMicrosoft Windows 8やWindows RTと、超薄型ノートという新カテゴリーに位置づけられる「ウルトラブック」などが話題の中心であったが、それらはあくまで大手メーカーのブースでの話である。およそ1800社にのぼる出展社のほとんどが台湾の中小メーカーであり、組み込み用のボードコンピュータやタッチパネルといった部品からLED応用製品やスマホ用のアクセサリまで、多彩なパーツや製品が展示の主役であった。

 そのうちスマホ関連アクセサリでは、さまざまなデザインのケースをはじめとして、自動車に装着するホルダ、タブレット用スタンド、Bluetoothキーボード、Wi-Fiアクセサリなどが多く見受けられた。COMPUTEXは基本的には商談会なので、ユニークな製品を開発・展示し、世界中から来場するバイヤーに買い付けてもらおうという狙いである。

 そのうち筆者の目を惹いたのが台湾Global Digitech社(GDmall)である。いくつかの製品を出していたが、たとえば「Air Sound BT1000」は左右が別々になった小型Bluetoothスピーカーで、左右のユニットが一体になった既存の外付けBluetoothスピーカーに比べて設置の自由度が高く、音の広がりを得やすいという特徴がある。ブースで試聴した範囲では、低音域も適度にブーストされていて、小型スピーカーとしては充分な音質という印象だった。バッテリを内蔵しているため屋外に持ち運びもできる。米国向けに間もなく量産出荷を開始する予定らしく、エンドユーザー向けの販売価格は70米ドル台になるだろうとの話であった。

 また、同社の「WiFi MINI CLOUD WI 100」は、マッチ箱よりも少し大きいサイズの、Wi-Fi接続のポータブルストレージ製品である。容量は4GBから32GBで、スマホからはブラウザ経由でアクセスする。ただしアドホック接続はサポートしていない模様だ。リチウムポリマーバッテリを内蔵していて、およそ5時間の動作が可能だという。日本での発売については情報が得られなかった。

 一方で、日本の量販店での販売が決まっているアクセサリも見つけた。台湾AEWIN Technologies社が開発した、スマホ内のフルHDの動画や静止画を、Wi-Fi経由でテレビに表示するアクセサリ「mobolink」である。iPhoneおよびAndroid向けにそれぞれ提供する無料の専用アプリから動画や静止画を選択し、Wi-Fi経由でmobolinkにいったんバッファしたのち、HDMIケーブルを介してテレビに表示するという仕組みだ。ちなみにAndroidはrootが取れるため画面のミラーリングも可能になるという。日本での販売開始は7月ないし8月とのことであった。

 なお、Wi-Fi経由で動画や静止画を伝送するアクセサリはこのほかにもたくさん見受けられた。Bluetoothアクセサリの増加と合わせて、スマホユーザーには楽しみが増えそうである。