米Texas Instruments社は「COMPUTEX TAIPEI 2012」の同社ブースにおいて、Windows RTのRelease Preview版を搭載したタブレット端末のリファレンス・デザインを展示した。プロセサとして「OMAP 4470」を搭載する。CPUは1.5GHz動作のデュアルコアCortex-A9、メモリは1Gバイト、ストレージは32Gバイトである。
同社は2011年9月に開催された米Microsoft社の開発者向けカンファレンス「build」でも、Windows RTを搭載したリファレンス・デザインを展示していたが、当時は「OMAP 4430」を搭載していた(Tech-On!関連記事)。
「Windows 8ではUIなどで一定のグラフィックス性能が求められるため、今回はOMAP 4430よりGPUの性能が高いOMAP 4470に切り替えた」(同社でWindows RT関連を担当するOMAP Processor BU-Mobile Computing Product ManagerのBill Crean氏)。OMAP 4430のGPUは「SGX 540」、OMAP 4470は「SGX 544」である。
ブースでは同リファレンス・デザインを用いて、HTML5およびJavaScriptによるグラフィックスの描画を実演していた。Metro版のInternet Explorer 10上で動作させている。
OMAPはWindows RT向けに複数の機器メーカーに採用されているという。「東芝以外にも、採用しているメーカーがある」(Crean氏)。