据え置き型装置のボード。飛び出しているボード部分が無線LANのモジュール
据え置き型装置のボード。飛び出しているボード部分が無線LANのモジュール
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USBに挿すタイプの装置
USBに挿すタイプの装置
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映像伝送装置のメニュー画面。WiDi、Wi-Fi Display(Miracast)、AirFunに対応していることが分かる
映像伝送装置のメニュー画面。WiDi、Wi-Fi Display(Miracast)、AirFunに対応していることが分かる
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 台湾Realtek Semiconductor社は「Computex Taipei 2012」において「Wi-Fi CERTIFIED Miracast」(従来はWi-Fi Displayと呼ばれていた)やWiDiなどに対応した無線LANを使った映像伝送装置を展示している。

 実際に動作させて来場者に見せていたのが、テレビのHDMIコネクタに接続する無線LANアダプタ。H.264のコーデックを内蔵した映像家電向けのSoC「RTD1185」と同社の無線LANチップを内蔵する。製品としては、据え置きタイプのものと、テレビ本体に直接挿すタイプのものがあり、前者はACアダプタ、後者はUSBから給電する形だった。

 Realtekがこの装置の上で動作するソフトウエアの提供も行う。映像伝送のプロトコルとしてMiracast、WiDiに加え、同社独自の「AirFun」に対応している。「AirFunはMiracastやWiDiに対応していないパソコンやタブレット端末、スマートフォンからも映像を送れるように用意したもの」(説明員)という。

 展示に使った半導体製品もソフトウエアも完成している。「Wi-Fi AllianceのMiracastの相互接続テストが2012年8月に開始された後、搭載製品が市場に投入されることになる」(同)ようだ。