図1 Wii Uを紹介
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図2 宮本氏が登壇
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図3 ピクミン3を紹介
図3 ピクミン3を紹介
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図4 ゲームパッドのディスプレイ(左画面)に表示された地図情報などを基にピクミン3を楽しむ
図4 ゲームパッドのディスプレイ(左画面)に表示された地図情報などを基にピクミン3を楽しむ
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図5 左にゲームパッドに表示される画面、中央にテレビに表示される画面を映している。ゲームパッドを持ったユーザは、退治役の4名のユーザー位置などを把握しているが、Wiiリモコンを持った退治役のユーザーたちは、テレビ画面を見ても、おばけの位置は分からない。
図5 左にゲームパッドに表示される画面、中央にテレビに表示される画面を映している。ゲームパッドを持ったユーザは、退治役の4名のユーザー位置などを把握しているが、Wiiリモコンを持った退治役のユーザーたちは、テレビ画面を見ても、おばけの位置は分からない。
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図6 テーマパークに見立てたニンテンドーランド
図6 テーマパークに見立てたニンテンドーランド
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図7 Ubisoft社のゲーム・タイトルを紹介
図7 Ubisoft社のゲーム・タイトルを紹介
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 任天堂は2012年6月5日午前(現地時間)、同日正午から開催される「E3」に先立って発表会を開催した。同発表会前に開催したWeb上の発表会「ニンテンドーダイレクト Pre E3 2012」に続き、同社の次世代の据え置き型ゲーム機「Wii U」に関する追加情報を明らかにした(図1)。Wii Uを通じてゲーム・プレイや仲間とのゲームの楽しみ方を変えるだけでなく、テレビの楽しみ方を変えることで、「リビングルームに革命をもたらす」(同社)と意気込んだ(図1)。このうち、発表会で特に時間を割いたのは、対応ソフトを通じたゲームの楽しみ方や仲間とのゲームの楽しみ方の説明である。

 発表会の冒頭では、任天堂 取締役専務の宮本茂氏が登壇し、家庭用ゲーム機におけるWii Uのインパクトと、同氏がWii U向けに開発中のゲーム「ピクミン3」を紹介した(図2)。

 Wii Uはタブレット型のコントローラ「Wii Uゲームパッド」を備えたことで、据え置き型ゲーム機として初めて、「テレビから自立できた」(宮本氏)という。これで、「家庭用ゲーム機の歴史が大きく変わる」(同氏)とし、その意義を強調した。同氏はWii Uで、「家庭内におけるエンタテインメントの中心」の座を狙っており、ゲームパッドに搭載されたディスプレイについては、「家族が最初に触るディスプレイにしたい」との思いを語った。

 その後ピクミン3の紹介を始めた(図3)。ピクミンは、約10年前に据え置き型ゲーム機「ゲームキューブ」用タイトルとして登場した人気シリーズ。小さいキャラクター「ピクミン」を操作する「アクション・マネジメント・ゲーム」(宮本氏)である。国内外を問わず、その最新作に注目が集まっていた。

 発表会では、Wii Uのゲームパッドを使ってどのようにピクミン3を遊ぶのかについて説明した。例えば、ゲーム内の地図をゲームパッドのディスプレイに表示し、その情報を基にゲーム内のピクミンを配置する(図4)。宮本氏はピクミン3を通じて、手軽に遊べる「カジュアル・ゲーム」ではなく、じっくりと遊ぶゲームの楽しさを伝えたいとした。

非対称プレイで遊びの幅を広げる

 発表会ではピクミン3の他、Wii U向けタイトルを複数紹介した。その中で強調したのは、ゲームパッドのディスプレイを利用した「非対称」な遊び方である。これは、ゲームパッドを使うユーザーだけが、Wii Uを接続したテレビに表示された内容とは別の情報を見ながらゲームを楽しむというものだ。その例として、Wii Uと同時に発売予定のゲーム「ニンテンドーランド」内のおばけ退治のミニ・ゲームを例に説明した。例えば、ゲームパッドを持ったユーザーがおばけを配置し、Wiiリモコンを持ったユーザ4名がそのおばけを退治する。その際、ゲームパッドを持ったユーザーは、その画面で、退治役の4名のユーザー位置などを把握している。一方、Wiiリモコンを持ったユーザーたちは、テレビ画面を見てゲームを操作するが、そのテレビ画面を見ても、おばけの位置は分からない(図5)。おばけが近づいてきて、ようやく分かるようになる。こうした仕組みで、緊張感を高め、遊びの楽しさを拡大させる。

 なお、ニンテンドーランドは、Wii Uの楽しさや使い方などを理解できるようなミニ・ゲームを集めたもの。その名のとおり、テーマパークに見立てており、各ミニ・ゲームを「アトラクション」と位置付ける(図6)。同アトラクションは、12あるという。

WiiFitの最新作も紹介

 体重計型のコントローラ「Wiiバランスボード」を利用したフィットネス・ゲーム「WiiFit」シリーズの最新作「WiiFit U」も紹介した。ゲームパッドを活用して運動したり、運動の続きをゲームパッドの画面で行う様子を見せた。なお、WiiFitシリーズ(WiiFitと「WiiFitプラス」)は累計で4300万本売れているという。

 任天堂のWii U向けのゲーム・タイトルだけでなく、サードパーティのゲーム・タイトルも紹介した。中でも、フランスUbisoft社が手がけるタイトルについて時間を割いて紹介した(図7)。

 この他、Wii Uがゲームパッド2台にも対応することを初めて明らかにした。

 ゲーム・ソフトだけでなく、Wii Uにおける動画配信サービスへの対応について、一部紹介した。Netfix社やAmazon.com社、Hulu社のサービスに対応する他、YouTubeへの対応も明らかにした。