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「強い事業をより強くする」、三菱電機が経営戦略を発表

根津 禎=日経エレクトロニクス
2012/05/21 20:38
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図1 三菱電機の山西氏
図1 三菱電機の山西氏
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図2 7事業の2015年度の売上高目標
図2 7事業の2015年度の売上高目標
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図3 電力システム事業の説明資料
図3 電力システム事業の説明資料
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図4 交通システム事業の説明資料
図4 交通システム事業の説明資料
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図5 ビルシステム事業の説明資料
図5 ビルシステム事業の説明資料
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図6 FAシステム事業の説明資料
図6 FAシステム事業の説明資料
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図7 自動車機器事業の説明資料
図7 自動車機器事業の説明資料
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図8 パワーデバイス事業の説明資料
図8 パワーデバイス事業の説明資料
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図9 空調システム事業の説明資料
図9 空調システム事業の説明資料
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図10 中国市場に向けた戦略
図10 中国市場に向けた戦略
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 三菱電機は2012年5月21日に同社の経営戦略説明会を報道機関向けに開いた(発表資料1)。「強い事業をグローバルでさらに強くする」(同社 執行役社長の山西健一郎氏)とし、7種の事業を挙げて、2015年度の売上高目標を明らかにした(図1)。「電力システム」は4000億円、「交通システム」は2300億円、「ビルシステム」は4700億円、「FAシステム」は6000億円、「自動車機器」は6500億円、「パワーデバイス」は1900億円、「空調システム」は7200億円である(図2)。

同社は2011年の説明会でも2015年度の目標数値を発表している(Tech-On!関連記事1)。当時、FAシステムと自動車機器は合わせて1兆円としていたが、今回は分けて発表した。合計金額では、2500億円ほど増加した(発表資料2)。

一方、空調システムは2011年時の目標8000億円から、今回7200億円まで下方修正した。欧州での売り上げの伸びが以前より期待しにくいことや、円高の影響だという。

 目標に掲げた売上高を2015年度に達成するため、各事業で施策を講じる。それぞれ以下のとおり。

 電力システム事業に関しては、各国の電力政策に応じて火力発電事業や原子力事業を展開する。米国と日本を中心とした更新需要を、三菱重工業と協力して獲得したい考え(図3)。

 交通システム事業では、鉄道車両向け空調機を手掛けるメーカーが少ないことから、同分野にさらに力を入れるとした。インバータやモータといった推進・駆動用部材を欧州やアジア地域に展開し、事業を拡大していく(図4)。

 ビルシステム事業に関しては、日本で保守需要が、中国では新設需要が大きく、それらに対応していく。中国に関しては、保守事業も拡大したい考えを持つ(図5)。

 FAシステム事業は、海外でのサポート体制をさらに強化するとした(Tech-On!関連記事2)。この他、中国市場でシェアが高い「シーケンサ」「ACサーボ」「レーザ加工機」に特に注力する。世界全体でシーケンサのシェアは20%、ACサーボで19%、レーザ加工機で60%なのに対し、中国市場でのシェアはそれぞれ、25%、24%、75%と高い(図6)。

カーナビが伸長


 自動車機器事業に関しては、電装品とカーナビなどの開発を強化する。中でもカーナビが伸びているとし、さらに力を入れていく。また世界展開を見据え、事業部を国内と海外の二つに分けたとする(図7)。

 パワーデバイス事業は、シェアの高いIGBTモジュール事業を拡大する他、新材料のSiCを利用したパワー素子の開発と、その応用開発に注力していく。なお、三菱電機によれば、IGBTモジュールの2011年度の市場規模は、世界全体で3500億円ほど。同社はそのうち1360億円の売上高をにぎる(図8)。

 空調システム事業に関しては、日本国内の需要はほぼ横ばいとし、海外市場での伸びを期待する。欧州では東欧やトルコ、ロシアなどの市場を開拓していく。緯度の高い地域では、ヒートポンプへの需要が高いという。米国では、ダクトを省いた「ダクトレス」型の空調機の伸びを見込んでいる。三菱電機によれば、空調機におけるダクトレス型が占める割合が以前は0%だったが、2011年度には3%に拡大し、2015年度には7%にまで伸びるとみている。この他、中国や他のアジア地域での事業拡大も狙うという(図9)。

 三菱電機は、海外売上高比率の向上も目標として掲げる。2011年度で34%だったものを、早期に40%に引き上げたい考え。例えば中国市場では、2011年度で3300億円の売り上げを2015年度5000億円に引き上げたいとする(図10)。

 こうした施策を講じて、売上高向上を狙う。2011年度の3兆6394億円を2013年度に4兆円、2015年度に4兆5000億円にまで伸ばすことを目標に掲げる。

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