図1●UD1のコンセプト アプリクスのデータ。
図1●UD1のコンセプト アプリクスのデータ。
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図2●UD1の試作品 矢印の先にあるのがそれ。Tech-On!が撮影。
図2●UD1の試作品 矢印の先にあるのがそれ。Tech-On!が撮影。
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図3●「M2M IC」の概要 右上がIC化予定のモジュール部分の拡大。Tech-On!が撮影。展示パネルはアプリクスのデータ。
図3●「M2M IC」の概要 右上がIC化予定のモジュール部分の拡大。Tech-On!が撮影。展示パネルはアプリクスのデータ。
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 アプリックスは、既存機器をインターネットに接続するための小型モジュール「UD1」を開発し、東京ビッグサイトで開催された「第1回ワイヤレスM2M展」(2012年5月9日~11日)に参考出品した。UD1は、既存機器の各種デジタル・インタフェースと、携帯電話事業者が提供するUSBデータ通信端末をつなぐ役割を担う(ニュース・リリース)。

 UDIによって、さまざまな機器をUSBデータ通信端末を経由してインターネットに直接つなげるようになるという(図1)。USBデータ通信端末は、各携帯電話事業者が提供するものを接続できる。また、製品版では、USBはもちろん、各種のデジタルインタフェースとUSBデータ通信端末を結ぶUD1が開発可能とする(図2)。これで、既存機器の各種データを、インターネットを経由して収集できるようになる。

 ブースの説明員によれば、UD1は、同社が想定するM2M通信の第1ステップで、第2ステップではデジタル・インタフェースを使って双方向通信を実現し、機器側のLEDランプを点灯させたりする(図3)。ステップ3ではアナログ・インタフェースもサポートするという。ブースのデモにおける、ステップ3の想定事例は、飲料サーバーの利用を検知するという内容で、レバーを押し込んだかどうかを簡単なアナログ・センサーで検知していた。

 アプリックスは、こうした既存機器をインターネットにつなぐモジュールに向けて、専用のIC(M2M通信向けIC)を開発する準備があるという。ただし、今回のデモでは、IC化する部分は3~4cm角の小型のボードという段階だった。ユーザーが付き、事業として成り立ちそうになれば、実際にICを起こすようだ。