Thunderbolt用光ケーブル
Thunderbolt用光ケーブル
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 住友電気工業は、次世代高速インタフェース「Thunderbolt」に向けた光ケーブルのサンプル出荷を開始した(発表資料)。同社は既に、Thunderbolt用の電気ケーブルを出荷していたが、光ケーブルでは10m以上の長距離伝送が可能になる(以前の発表資料)。10Gビット/秒と高速の信号を、10m以上引き回せることを強みに、映像機器業界などへの採用を目指す。

 サンプル出荷を開始するのは、ケーブル両端のコネクタ内に、光電変換機能を備えたアクティブ型の光ケーブル。ThunderboltのコントローラICから受けた電気信号を、コネクタ内で光信号に変換し、光ケーブルで伝送するというもの。ケーブル長は最大20mという。既に出荷済みの電気ケーブルの場合、ケーブル長は最大3mだった。

 コネクタのインタフェース部は従来と互換性があり、現行出荷済みのパソコンなどのThunderboltインタフェースに接続して利用できる。ケーブルの直径も現行ケーブルと同様の4.2mmである。光ファイバなどに工夫を施して耐久性を確保することで、ケーブルを180度折り返したり、結び目を作ったりしても利用できるという。住友電工によれば、この光ケーブルは、2012年4月14日~19日に米ラスベガスで開催中の「2012 NAB Show」において、米Intel社の実演に利用されるとしている。

 Thunderboltの推進企業であるIntel社は、長距離伝送にはアクティブ光ケーブルを適用する方針を明らかにしていた(Tech-On!の関連記事)。Thunderboltに利用できるアクティブ光ケーブルに関しては、TDKがCEATEC JAPAN 2011に関連品を出展している(Tech-On!の関連記事)。