東京工業大学は、同大学 大岡山キャンパスに建設した新棟「グリーンヒルズ1号館(環境エネルギーイノベーション棟)」を報道陣に公開した。建物の南面、西面および屋上に壁のように太陽電池パネル650kW分を設置した。加えて、リン酸型燃料電池100kW、同燃料電池の高温排熱を利用した冷凍機、同低温排熱を利用したデシカント空調機、地中熱ヒートポンプなど多くの創エネルギー/省エネルギー設備を備える。
「Solar-wall Envelope」と呼ぶ太陽電池の壁の寸法は長さ約100m、高さ30m。太陽光発電のほか、太陽熱を遮蔽する役割も兼ねる。
同大学は、これによって、同棟での電力消費をほぼ自給自足でき、二酸化炭素(CO2)排出量を60%以上削減できるとする。