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「車載マイコン事業はプロセス開発とは切り離せない」、ルネサスMCU事業本部長が語る

  • 小島 郁太郎=Tech-On!
  • 2012/03/01 22:47
  • 1/1ページ
岩元伸一氏 Tech-On!が撮影。スクリーンはルネサスのデータ。
岩元伸一氏 Tech-On!が撮影。スクリーンはルネサスのデータ。
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世界市場シェア5割のための施策の例 ルネサスのデータ。
世界市場シェア5割のための施策の例 ルネサスのデータ。
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 ルネサス エレクトロニクスの岩元伸一氏(執行役員兼MCU事業本部長)は、40nmプロセスで製造する車載マイコンの新製品「RH850」の報道機関向け発表会で、同新製品(Tech-On!関連記事1)に加え、車載マイコン事業全体などに関して説明した。以下、それを紹介する。

 例えば、プロセス開発。RH850は、40nmのフラッシュ・プロセスを新規開発して、55nmや60nmプロセスを使う競合企業との差異化のポイントにしている。このプロセスを使って、同社の那珂工場で製造する。一方で、同社は28nm以降のプロセスに関しては、自社で量産しないことを明言している。RH850の次の製品向けのプロセス開発はどうするのか。岩元氏の答えはこうだ。

 「車載マイコンで必要な性能や信頼性などを確保するためには、プロセス開発は切り離せない。この意味では、28nm以降でもプロセスは自社開発する。ただし、量産は別の問題である。開発したプロセスで、自社工場で生産する予定はない」(同氏)。実際、今回の40nmのRH850でも、マルチソースを実現するもう一つ(以上)の工場は、同社以外の企業になる。「どの企業に製造委託するかは、検討中」(同氏)とのことだった。

車載マイコンのプロセサ・コアは三つ

 同氏は、車載マイコンのプロセサ・コアに関してもコメントしている。制御系(ボディ、シャーシ、パワー・トレイン)に関しては、今回発表のRH850に搭載する、旧NECエレクトロニクスのV850ベースのコアが一つ。ハイエンドからミッドレンジの製品はこのコアを使う。ローエンドからミッドレンジまでは、ルネサス エレクトロニス発足後に発表された16ビットの「RL78」を使う。同社はその第1弾として「RL78/F12」を2011年9月に発表済みだ(Tech-On!関連記事2)。

 もう一つは、情報・エンタテインメント系の車載マイコンである。カーナビや次世代車載情報端末などと呼ばれている機器に搭載される。こちらは、ARMコアをベースにする。今後、SHベースの車載マイコンの新規開発はなくなっていくようだ。例えば、「SH系からRH850系に移行するユーザーに対しては、旧NECエレ系と旧ルネテク系の開発環境を統合した「CubeSuite+」(Tech-On!関連記事3)が役に立てる」(同氏)との説明を発表会で行った。

インドやブラジルの電装メーカーの設計者を支援

 発表会で同氏が引用した米Gartner, Inc.のデータによれば、2010年の車載マイコンの世界市場における同社のシェアは44%である。それを50%に引き上げることが、車載マイコン事業の当面の目標とした。「国内市場でのシェアはすでに相当に高く、50%に引き上げるためには、海外市場でいかに頑張るかにかかっている」(同氏)。

 そのための施策の具体例として目を引いたのが、欧米以外でのユーザー支援である。具体的には2011年1月に開設したインドのオフィスや2012年2月に開設したブラジルのオフィス(Tech-On!関連記事4)である。「欧米系の電装メーカーは、こうした地域で製造はしていないが、設計は精力的に行っている。そうした設計者を支援するのが、これらのオフィスだ」(同氏)。競合他社比で周回遅れのような気もするが、健闘を祈りたい。

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