オムロン ヘルスケア 代表取締役社長の宮田喜一郎氏
オムロン ヘルスケア 代表取締役社長の宮田喜一郎氏
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オムロン 睡眠計 HSL-101
オムロン 睡眠計 HSL-101
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オムロン ねむり時間計 HSL-001
オムロン ねむり時間計 HSL-001
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 オムロン ヘルスケアは、個人が自分の睡眠状態を把握するための新製品2機種を発表した。眠りの状態をモニタリングする睡眠計「オムロン 睡眠計 HSL-101」と、寝つきにかかった時間や睡眠時間などを計測する「オムロン ねむり時間計 HSL-001」である。「睡眠は、健康維持に重要な要素。睡眠の状態を知り、生活改善につなげられるような製品開発を進めてきた」(同社 代表取締役社長の宮田喜一郎氏)。今回の製品は、同社として初めての睡眠計となる。

非接触で測定できる

 オムロン 睡眠計 HSL-101は、ベットサイドに置くだけで、睡眠状態の記録や分析、視覚化ができるもの。就寝時に「おやすみボタン」を押すと、測定を開始。本体に睡眠時間(睡眠中に目覚めていた時間を除いた実睡眠時間)が表示されるとともに、インジケーターで、眠っていた時間帯(体動が少ない状態)、目覚めていた時間帯(体動が多い状態)が表示される。2012年5月10日に発売。価格はオープン。

 体や布団などに非接触の状態で測定できるのが特徴である。電波センサを用い、センサから1.5m以内の人の動き(寝返りや胸の動き)を微弱な電波で捉え、眠っている(睡眠)/目覚めている(覚醒)といった状態を判定する。布団に入ったままの状態でも測定できるとする。

 同社の健康管理サービス「ウェルネスリンク」で、睡眠計のデータから眠りの状態を視覚化し、眠りの傾向を分析することもできる。

枕元に置くだけ

 オムロン ねむり時間計 HSL-001は、枕元に置くだけで、寝返りなどによる寝具の動きから寝つきにかかった時間や睡眠時間を計測するもの。セットボタンを押すと測定を開始。加速度センサが、寝返りなどによる寝具の動きを検知し、入眠時間を判断する。起床時にセットボタンを押すと測定が終了し、睡眠時間(入眠から起床まで)を表示する。2012年4月10日に発売。価格はオープン。

 Androidスマートフォン向けのアプリケーション「ねむり体内時計」のサービスも同時に開始する。ねむり時間計で測定したデータをスマートフォンに転送すると、測定記録を分かりやすく表示・管理できる。例えば、週間グラフで1週間の寝つき時間やアラームが鳴ってから起床するまでの時間などが、曜日ごとに棒グラフで表示される。このため、就床・起床時刻のばらつきや、寝つきや起床にかかった時間が一覧できる。端末にはFeliCaを搭載しているため、おサイフケータイ機能やNFCに対応するスマートフォン、あるいは別売のFeliCa搭載USBトレイからデータを転送できる