図1 Kinect本体の両側面には通気孔があり、このうち片側に冷却ファンが搭載されている
図1 Kinect本体の両側面には通気孔があり、このうち片側に冷却ファンが搭載されている
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図2 冷却ファンのそばに冷却フィンがある
図2 冷却ファンのそばに冷却フィンがある
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図3 、本体前面カバーをネジ止めしている部分
図3 、本体前面カバーをネジ止めしている部分
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図4 前面カバーをはずすと、赤外レーザや赤外光用のカメラ,そして可視光を検知するカメラといった光学部品が見えた
図4 前面カバーをはずすと、赤外レーザや赤外光用のカメラ,そして可視光を検知するカメラといった光学部品が見えた
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図5 筐体下側にあるマイク部分をはずす
図5 筐体下側にあるマイク部分をはずす
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図6 透明な樹脂シート
図6 透明な樹脂シート
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図7 赤外光用のカメラと可視光カメラを取り外した状態
図7 赤外光用のカメラと可視光カメラを取り外した状態
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前回

 Windows PC版Kinectの分解を続ける。メイン基板は見えるものの、筐体からすぐに取り出すのは難しそうだ。

Kinect本体の両側面には通気孔があり、このうち片側に冷却ファンが搭載されている(図1)。冷却ファンは、前面から見て左側、赤外レーザが搭載されている側にある。冷却ファンの配置は、初期のXbox 360版と同じである(Tech-On!関連記事1)。

初期のXbox 360版と異なる点は、冷却ファンのそばにある大型の冷却フィンの有無だ。Windows PC版では、赤外レーザの裏側部分に、冷却フィンが配置されている(図2)。

レーザ側に冷却ファンと大型の冷却フィンが配置されていることから、レーザ素子を効率よく冷やす狙いがあるようだ。これは、温度変化とともに生じるレーザの発振波長の変化を抑えるためとみられる。

冷却ファンなど、両側面にある部品を取り除くと、本体前面カバーをネジ止めしている部分が見つかった(図3)。ネジ穴は特殊な形状ではなく、手持ちのドライバーで開いた。

前面カバーをはずすと、赤外レーザや赤外光用のカメラ,そして可視光を検知するカメラといった光学部品が見えた(図4)。いずれも黒いゴム・ケースに収納され,金属部品に取り付けられている。黒いケースは、レーザ光の漏れ防止や,余計な光が赤外カメラや可視光カメラに入射しないための措置とみられる。金属部品に取り付けたのは、レーザやカメラを効率良く冷却する狙いがあるようだ。

こうした黒いゴム・ケースや金属部品の利用は、初期のXbox 360版と同じ(Tech-On!関連記事2)。ただし、Windows PC版では金属部品が小さくなっていた。

続いて、筐体下側にあるマイク部分と、メイン基板の上方にかぶせてある透明な樹脂シートを外す(図5、6)。そして、赤外光用のカメラと可視光カメラをメイン基板から取る(図7)。

Kinect本体からだいぶ部品を取り外したが、まだメイン基板ははずせない。分解を続ける。