Windows PC版のKinect本体(各種センサを搭載した部分)の筐体を開くため、まずは下側の筐体をはずす。すると、透明な樹脂シートが目に飛び込んできた(図1)。これはXbox 360版にはなかった部材だ。これだけで、期待感が増す。
次に、上側の筐体をはずす(図2)。これで中身が見える。その内部は、初期のXbox 360版とまるで異なる、すっきりとした構造だった。メイン基板が1枚、筐体上部に配置され、同基板の上に、先ほどの樹脂シートがかぶされている(図3)。
初期のXbox 360版は、内部のレイアウトはおおまかにいって,前面側(ユーザーに向ける側)から前段,中段,後段の「3段構造」であった(図4)(Tech-On!関連記事1)。各段はネジやコネクタで接続されており,一種のモジュールとなっていた。前段には赤外レーザや赤外光用のカメラ,そして可視光を検知するカメラといった光学部品を配置。中段部分には,中型基板と小型基板がそれぞれ1枚,後段には大型基板が1枚配置されていた。つまり、計3枚の基板を利用していた。
Windows PC版は、これら3枚の基板を1枚の基板に集約したのである。メイン基板の裏には、基板に対して大型といえる放熱フィンがいくつか見える(図5)。
このメイン基板を取り出すため、分解を続ける。