写真1●中国のZTE、EVP、Head of Terminals DivisionのHe Shiyou氏(左から二人目)
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写真2●クアッドコアプロセッサであるTegra 3を採用したスマートフォン「ZTE Era」
写真2●クアッドコアプロセッサであるTegra 3を採用したスマートフォン「ZTE Era」
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写真3●Windows Phone搭載スマートフォン「ZTE Orbit」
写真3●Windows Phone搭載スマートフォン「ZTE Orbit」
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写真4●LTE対応タブレットの「ZTE V66」「同 V68」
写真4●LTE対応タブレットの「ZTE V66」「同 V68」
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写真5●LTE対応タブレットの「ZTE V96」
写真5●LTE対応タブレットの「ZTE V96」
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 2012年2月27日、スペイン・バルセロナで開催中のMobile World Congress 2012(MWC)で中国ZTEは新製品の説明会を開催、「2015年までにトップ3ベンダーになる」(EVP、Head of Terminals DivisionのHe Shiyou氏、写真1)との目標を掲げたうえで、同日発表したWindows Phone搭載スマートフォン「ZTE Orbit」や、米NVIDIAのクアッドコアCPU搭載スマートフォン「ZTE Era」などを紹介した。

 He氏はトップ3ベンダーになる意気込みの背景として2011年の同社の成長を語った。米国でのスマートフォンなどを含めた“Smart Terminal”の出荷が対前年比で100%増、ヨーロッパでは同300%増であったと述べ、さらに現在ZTEの端末ビジネスの60%が国外のものになっていると説明。こうした国外での高成長を背景として同社はミドルからハイエンドのスマートフォンを自社ブランドでも展開していくとした。マーケットとして米国、ヨーロッパ、日本、そして中国を挙げた。

 ただし、He氏は「オペレータといっしょに、ローカルマーケットのニーズに応えるカスタマイゼーションをしていくことは大事」とし、ODM、OEMによる端末提供も引き続き同社にとって重要な事業として続けていく。

 今回の発表で同社がフラッグシップとして掲げたのが米NVIDIAのクアッドコアプロセッサであるTegra 3を採用したスマートフォン「ZTE Era」である(写真2)。ZTE EraはGSM(EDGE/GPRS)、HSPA+(900/21000MHz)に対応し、厚さは7.8mm、Android 4.0を搭載する。ディスプレイは4.3インチ、カメラ機能は800万画素。2012年後半、欧州と中国で出荷する予定である。

 同社にとって2機種目となるWindows Phone搭載スマートフォン「ZTE Orbit」も同日発表された(写真3)。通信方式としてGSM(EDGE)およびHSDPA(900/2100MHz)に対応し、下り最大伝送速度は7.2Mビット/秒。プロセッサには1GHz動作の米QualcommのMSM7227A-1、ディスプレイは4インチでWVGA対応、カメラ機能は500万画素。4月に英国で発売予定であり、価格は10英ポンド~20英ポンド程度の見込みである。

 LTE対応タブレットとして「ZTE V66」「同 V68」(写真4)「同 V96」(写真5)を発表。いずれも米QualcommのデュアルコアCPUを搭載。OSはV66とV68はAndroid 2.3、V96はAndroid 4.0である。また、ZTEが独自提供する「ZTE MiFavor」と呼ぶユーザーインタフェースも披露した。

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