JPEG-HDRで撮影した画像を表示し、画面の各部に合わせて露出を変化させるデモ
JPEG-HDRで撮影した画像を表示し、画面の各部に合わせて露出を変化させるデモ
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 ドルビージャパンは2012年2月27日、スマートフォンで幅広いダイナミックレンジの写真を撮影・記録できる「JPEG-HDR」技術を発表した。JPEG-HDR技術を使うと、画像の付加情報領域に輝度比率などのデータを付加できるため、JPEGと互換性を持ちながら、専用ビューワーでより深い階調の画像を表現できる。通信技術の展示会「Mobile World Congress 2012」でデモを実演している。

 JPEGの画像データに各種情報を付加できる標準フォーマットJFIF(jpeg file interchange format)を使い、JPEGで定められたRGB各色8ビットの情報のほかに、輝度や色の差分を示す情報を記録する。各色で最大32ビットの階調が出せる。専用ビューワーを使うことで、スマートフォンの画面に表示した写真の各部をタッチすると、その部分を見やすいように露出を自動調節するといった使い方ができる。通常の画像ビューワーでは各色8ビットで記録したJPEG画像を表示する。撮影時には、スマートフォンのカメラで3回露出し、手ブレ補正や動体補正をしながらHDRの画像を作り出す。撮影の技術には画像処理技術ベンチャーのモルフォが開発した「Morpho Full HDR」を採用した。

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