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JNC、放射能汚染水向けセシウム分離技術を連続プロセス化

2012/02/21 15:25
高田 憲一=日経ものづくり
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ドラム型磁気分離装置の構成
ドラム型磁気分離装置の構成
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 JNC(本社東京)は、放射能汚染水(セシウム汚染水)を対象とした、セシウムの連続分離プロセスを開発した。同社は2011年12月にセシウムの分離技術を発表したが、当時の技術はバッチ式でラボスケールだった(Tech-On!関連記事)。東京電力の福島第一原子力発電所の事故で発生したセシウム汚染水処理に活用することを目指す。

 今回開発した技術は、セシウム汚染水にフェロシアン化物と塩化鉄を加えて弱アルカリ性とすることでセシウム結合磁性体を生成させ、これをドラム型磁気分離装置を使ってセシウムを除去・回収するもの(図)。遠隔操作可能な磁気を用いた連続プロセスによって、大量のセシウム汚染水を短期間で処理し、廃棄物量を低減できることが特徴という。
 
 セシウム濃度10〜200ppmの水溶液20Lを用いたベンチスケールの試験では、セシウム結合磁性体を生成させる反応時間は3分で、1分間当たり4Lの処理速度でセシウム汚染水から磁性体を磁気分離できた。その際、セシウムの99.5%以上を除去でき、廃棄物の体積を汚染水の1/200に減らせた。現在、この技術を発展させて20m3/hの処理速度でセシウム汚染水を処理できるプロセスを考案している。
 
 同技術は、原子力発電所の汚染水からセシウムを除去するだけではなく放射能で汚染された土壌や瓦礫を洗浄した際に生じるセシウム汚染水にも対応できる。今後は、こうした汚染水の処理やモニタリングに適用するため、さまざまなでスケールで実証実験を進める方針だ。

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