「実用レベルは世界初」、コニカミノルタが印刷エレクトロニクス向けインクジェット・ヘッド
コニカミノルタIJは、プリンテッド・エレクトロニクス向けに、液滴1plで吐出できるインクジェット・ヘッド「KM128SNG-MB」を開発した(ニュースリリース)。インクを射出する微細な孔が並ぶノズル板の加工に、同社として初めてシリコンMEMS技術を用いた。有機ELディスプレイのパターニングや、有機EL照明の薄膜層のコーティング、高精細が要求されるスマートフォン向けディスプレイなどの新しい製造技術への採用を目指す。
開発したヘッドは、印字幅が38mmで、128ノズルが1列に並ぶ構造(ノズル間隔は300μm)。最大駆動周波数は15kHz、適用できるインク粘度は1〜5mPa・sである。インク射出角度の誤差は1度以内。微小液滴を高精度でかつ安定して配列できるとうたう。また、低粘度インクに対応し、耐インク性も高いという。ヘッド本体の大きさは67mm×40mm×70mm、重さは約55g。MEMS技術の採用により、ノズルの集積化ができ、ヘッドを小さくできたとする。同社は今後、需要に応じてさらなるノズル集積化も視野に入れている。
今回のヘッドは、FPD製造装置メーカーなど向けに、2012年春からサンプルを出荷する。同社ではこれまでにもプリンテッド・エレクトロニクス用のインクジェット・ヘッドを開発してきたが「ここまで微細な液滴を正確に吐出できるものは初めて」(同社広報)という。サンプル出荷後、顧客の評価しだいで量産につなげる考え。プリンテッド・エレクトロニクス用のインクジェット・ヘッドは世界中で開発が進められているが、「試作品の学会発表のレベルにとどまらず、実用レベルのサンプル出荷を発表したのはおそらく当社が世界で初めて」(同)とする。
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