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NIの回路設計用EDA「Multisim」が12版に、LabVIEWとの協調でデジタル電源対応が強化

2012/02/14 00:15
小島 郁太郎=Tech-On!
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LabVIEWとMultisimとの協調シミュレーション結果の例 NIのデータ。
LabVIEWとMultisimとの協調シミュレーション結果の例 NIのデータ。
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 米National Instruments Corp.は、回路設計・検証用EDAシステムの「Multisim」をversion 12に更改したと発表した(ニュース・リリース)。Multisimは回路図エディタやSPICEベースの回路シミュレータなどからなり、主にアナログ回路設計用向けである。

 Multisimは元々カナダElectronics Workbench社の製品で、同社をNIが2005年に買収し、その後はNI製品として販売・サポートが続いている(Tech-On!関連記事1)。日本語版もある(同2)。また、事業で使うProfessional Editionと、教育機関向けのEducation Editionが用意されている。

 version 12では双方のEditionで機能向上があったが、Professional Editionでは、デジタル制御電源の設計・検証に関する機能の追加が目を引いた。例えば、LabVIEWとの密な協調シミュレーションが可能になった。これで、クローズド・ループのアナログ-デジタル混在シミュレーションを行えるようになったという。例えば、デジタル制御電源のデジタル制御部をLabVIEWで、アナログ部をMultisimで設計し、両部にまたがる動作検証を両ツールのシミュレータを協調動作させることで実行できる。

 NIによれば、市場にはアナログ-デジタル協調シミュレーションが可能という製品は多いが、GUIは共通でもアナログとデジタルのシミュレーションそれぞれをバッチで稼働させて、その後でデータを両部でやりとりするという疎な協調だという。これに対してLabVIEWとMultisimではタイム・ステップを調整しながら基本的に同時に稼働するという密な協調だとしている。

 LabVIEWとの密な協調シミュレーションに加えて、デジタル制御電源の検証に便利そうなモデルの追加もあった。このような追加モデルはおおよそ四つに分類される。(1)パワー・スイッチ、(2)パワー・コントローラ、(3)レコンフィギュラブル・トランスフォーマ、(4)非理想RLCである。(1)はダイオードやゲート・ターンオフ、シリコン制御整流器、トライアック、トランジスタ、ボディ・ダイオード付きトランジスタ、それぞれに向けたジェネリック・モデル。(2)は位相角コントローラ、PWMコントローラそれぞれに向けたジェネリック・モデル。(3)はコンフィギュラブル・トランスフォーマのジェネリックなモデル。(4)は、回路部品の抵抗性損失や無効寄生効果のモデリングに使うという。

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