農工大に次世代の電極材料の研究施設、日本ケミコンが寄贈し共同研究を加速
日本ケミコンは、同社が東京農工大学に寄贈した「次世代キャパシタ研究センター」が同大小金井キャンパス内に竣工したと発表した。今後、産学連携により高性能の電極材料の研究施設として使用していく。
同研究センターでは、同大大学院教授の直井勝彦氏の他、常駐する日本ケミコンの社員らが研究に当たる。次世代キャパシタや次世代2次電池などの蓄電デバイスに向けた高性能電極材料の研究を推進する予定だ。当面の研究テーマとしては(1)次世代キャパシタ用高出力ナノコンポジット電極材料の研究開発、(2)次世代2次電池用機能性ナノコンポジット電極材料の研究開発、(3)ナノコンポジット材料の他分野への応用展開、を掲げている。
日本ケミコンは2006年に同学に寄附講座「キャパシタテクノロジー講座」を開設しており、次世代キャパシタの共同研究を進めてきた。2009年には電気2重層キャパシタのエネルギ密度を約3倍に高めた「ナノハイブリッドキャパシタ」の開発を発表している(Tech-On!関連記事)。その中核技術が、同大および同大の学内ベンチャーであるK&W(本社東京)が開発した「ナノハイブリッド技術」である。これは、ナノレベルに粒子化した材料と炭素基材を分散・複合化する技術で、電極材料の高性能化と良好な生産性を両立できる。例えばナノハイブリッドキャパシタの場合は、直径5n〜50nmに粒子化したチタン酸リチウムをカーボン・ナノファイバと複合化して電極性能を高めている。同技術はキャパシタだけでなく2次電池用電極材料にも適用が期待でき、既にリン酸鉄リチウムや酸化スズを用いた電極材料を採用した電池を試作して実験結果を発表している。
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