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三菱電機、六つの周波数帯に対応する携帯端末向け増幅器を開発

2012/02/07 22:58
大下 淳一=日経エレクトロニクス
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三菱電機が開発した、マルチバンド対応の送信用高周波増幅器
三菱電機が開発した、マルチバンド対応の送信用高周波増幅器
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 三菱電機は、スマートフォンなどの携帯端末に向けた、マルチバンド対応の送信用高周波増幅器を開発した(リリース)。3GPP(the 3rd generation partnership project)規格に準拠し、1.7G〜2GHzにおける六つの周波数帯に対応する。電源効率を含む増幅器の電力変換効率(電力付加効率)は最大40%とマルチバンド増幅器として業界最高水準とする。パッケージ寸法は3mm×3mm×1mmと、単一周波数対応の既存の増幅器と同等。今回の技術は電池持続時間の延長や端末の小型化につながるとしており、2012年度以降の製品に適用する予定という。

 スマートフォンなどでは、空いている周波数帯を自動で選択するトラフィック分散や、海外の事業者の通信網を使う国際ローミングへの対応が必要になっている。この際、それぞれの周波数帯ごとに増幅器を設ける従来方式では、携帯端末の基板に占める無線回路の面積が増大するという問題があった。今回の製品は、この問題の解消に向けたものである。

 三菱電機は今回、六つの周波数帯に対応する整合回路を新たに開発した。整合回路に用いる素子を増やすことなく、素子の定数を最適化することで広帯域化を実現した。これにより、既存の増幅器と同等のパッケージ寸法で6バンド(バンド1、2、3、4、9、10)に対応できた。さらに、増幅器に供給する電源電圧を信号振幅に応じて変える電源電圧制御技術を導入し、増幅器をこれに適した設計とした。これによって、37〜40%という高い電力付加効率を実現できたという。

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