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ドイツVolkswagen社、次世代モジュール技術「MQB」を発表、主力エンジンも一新

2012/02/03 17:39
鶴原 吉郎=日経Automotive Technology
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図1 MQBの概念図。プラットフォームをいくつかのモジュールで構成し、寸法変化に柔軟に対応できる。
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図2 新開発の「EA211」エンジン。エンジンもいくつかのモジュールから構成される。
図2 新開発の「EA211」エンジン。エンジンもいくつかのモジュールから構成される。
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 ドイツVolksgwagen社は、2012年に発売する新型Audi「A3」や新型Volkswagen「Golf」から採用を開始する次世代モジュール技術「MQB」を発表した。MQBはドイツ語で「Modularer Querbaukasten」、英語で「Modular Transverse Matrix」の略で、横置きエンジン車用モジュールマトリックスを意味する。

 これまで同社は「Polo」「Golf」「Passat」など、クラスによってサイズの異なるプラットフォームを用意し、これらのプラットフォームを横展開することによって、開発の効率化やコストの削減を図ってきた。これに対しMQBは、プラットフォームをいくつかのモジュール(Volkswagen社はツールキットと呼ぶ)に分け、そのモジュールの組み合わせによって、ホイールベースやオーバーハング、幅などの寸法を柔軟に変更できるようにして、PoloクラスからPassatクラスまで、Volkswagenグループのほとんどの横置きFF(前部エンジン・前輪駆動)車をカバーしようというものだ。

 このMQBは、新型A3、新型Golfを皮切りに、チェコSkoda社の「Octavia」、スペインSeat社の「Leon」などに続々と展開される予定だ。クラスを超えた部品の共通化が実現することにより、VWはMQB導入の効果として部品コストの20%低減、投資コストの20%低減、開発工数の30%低減――などを挙げている。

 Volkswagen社は今回、MQBを構成する新型エンジンシリーズ2機種も発表した。新型ガソリンエンジンの「EA211」は、排気量1.0L・直列3気筒と、排気量1.2〜1.4Lの直列4気筒がある。すでに1.0L版は「up!」に搭載されて商品化済みだ。ボアピッチは従来エンジンの「EA111」と同一だが、従来の1.4Lが鋳鉄ブロックを使っていたのに対し、EA111はアルミニウム(Al)合金製ブロックとなり、約22kg軽量化した。

 またEA211の特徴として挙げられるのが、従来の前方吸気・後方排気から、後方吸気・前方排気に変更されたこと。これによりエンジンをエンジンルーム隔壁に近づけることができ、エンジンルームを短くできるという。摩擦低減などで燃費が従来よりも8〜10%向上したほか、1.4Lでは新開発の気筒休止システムを搭載した仕様を設定し、この場合は最大20%燃費が向上する。

 新開発のディーゼルエンジン「EA288」は排気量1.6〜2.0Lの直列4気筒で、従来の「EA189」とボアピッチは同一だが、燃費と排ガスの清浄性能が向上しており、従来に比べてCO2排出量は最大7g/km少なく、またすべてユーロ6規制に適合している。

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