ANSYSの旧Ansoft製品が機能強化、ANSYS 14.0の日本でのサポート開始の一環
米ANSYS, Inc.製品の最新版「ANSYS 14.0」の日本でのサポート開始に併せて(Tech-On!関連記事)、旧Ansoft製品関連の機能強化も行われた。日本法人のアンシス・ジャパンや代理店のサイバネットシステムによれば(アンシスの関連ページ、サイバネットの関連ページ)、今回、強化された機能は複数ある。
(1)まず、電磁界・電子回路・システム統合設計ツール「Ansoft Designer」のリンク機能が強化され、米Cadence Design Systems, Inc.のEDAシステム/ツール(AllegroやVirtuosoなど)上で、3次元電磁界解析ツール「ANSYS HFSS」のモデル作成から解析までを行えるようになった。Cadence環境でモデル作成を自動化できるため、HFSSの専門家でないエンジニアも解析が実行できるという。
また、ODB形式を使用してレイアウト設計データをAnsoft Designerにインポートすることができるようになった。Ansoft Designerに取り込むことで、そのレイアウト エディタを使用してレイアウト変更を容易かつ短時間で行うことができるという。また、HFSS Solver on Demand機能で自動的に励振条件を割り当てて、インポートした構造を解析することが可能である。
(2)2.5次元電磁界シミュレータ「ANSYS SIwave」の精度とユーザビリティが向上した。例えば、ANSYS SIwave では、ビア同士の結合が考慮できるようになるなど、ビアに関する計算機能が向上した。また、上下にGNDリファレンスが存在しない信号線の扱いを改善させたという。
さらに今回、SIwaveから直接回路シミュレータの「ANSYS NEXXIM」や「HSPICE」による過渡解析が可能になった。これにより、SIwaveから直接ネットを指定して時間波形を表示することができるという。
(3)ANSYS HFSSに、これまでの有限要素法とIE(integral equation)ソルバーに加えて、PO(Physical Optics)ソルバーが追加された。これにより、航空機や船舶などの大規模な構造物の電気的な解析の精度や処理速度が向上した。
(4)電磁界解析ツールの「ANSYS Maxwell」と熱流体解析ツール「ANSYS FLUENT」の片方向連携が可能になった。これにより、FLUENTで求めた温度分布をMaxwellに反映させることで、温度依存性電気伝導率を考慮した解析が可能になった(ベータ機能)。
(5)電気/電子機器向け熱流体解析ツールの「ANSYS Icepak」のGUIが改善されて使い勝手が向上したという。これで、例えば、縦積みされたダイやPoPなどの熱解析が容易になったとする。












