曲がる15型のタッチ・パネルに対応、Agナノワイヤ方式の透明導電フィルムを信越ポリマーが開発
信越ポリマーは、Agナノワイヤ・インクを用いた透明導電フィルムを開発した(プレス・リリース)。曲がるタッチ・パネルや、15型と大型のタッチ・パネルの透明電極に使えるとする。同社は2012年4月までに10型換算で10万枚/月の生産体制を整える。
タッチ・パネルの透明電極の材料には、一般にITOが使われている。しかし、ITOには、「曲げすぎると割れる恐れがある」「寸法を大きくすると、透過率を維持しながら、シート抵抗値を下げるのが難しくなる」という課題がある。こうした課題を解決するために、信越ポリマーは電極材料をITOからAgナノワイヤ・インクに置き換えた。
開発したAgナノワイヤ・インクによる透明導電フィルムは、光線透過率が91%、表面比抵抗が80Ω/□、ヘイズは1%で、大型パネルでも優れた操作性や透明性を実現できるという。今回の技術は、米Cambrios Technologies社が開発したAgナノワイヤ・インク技術と信越ポリマーが開発したタッチ・パネルのフィルム化技術を組み合わせて実現した。
信越ポリマーは、タッチ・パネル材料事業を立ち上げるにあたり、キー・スイッチ事業で委託生産実績のある韓国Hansung Elcomtec社と共同開発を進め、生産・販売面で業務提携を決めた。Hansung Elcomtec社は、既に新工場を立ち上げ、タッチ・パネル用の強化カバー・ガラスの生産を開始している。新工場では、フィルム加工からガラス製造、タッチ・パネル・モジュール組立までの一貫設備を整える。
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