「中国での轍は踏まない」、三菱電機がインドのFA事業強化に向けMESSUNG社買収≪追加あり≫
三菱電機は、インドのシーケンサ(PLC:programmable logic controller)・表示器メーカーであり、三菱電機のFA機器販売代理店であるMESSUNGグループを買収すると発表した(ニュースリリース)。空調システムやFA製品、パワー半導体、映像情報機器などを販売する三菱電機グループの現地法人Mitsubishi Electric India Pvt.Ltd.に統合する。三菱電機は2011年12月、FA事業のインド市場での売上高を2015年度に150億円とする計画を発表しており(Tech-On!関連記事)、今回の買収はその計画の一環である。
インドのFA市場は、自動車・繊維・製薬・食品産業向けを中心に、年率10%以上の成長が見込まれる。PLC・表示器メーカーでもあるMESSUNGグループは15年以上にわたり、メーカーとしての技術力を背景とした顧客密着型の提案営業と技術サポートにより、自動車、繊維などの製造装置メーカー向けに三菱電機製品を販売し、一定のシェアを獲得してきたという。
三菱電機は今後、MESSUNGグループの販売組織やPLC、表示器の製造・開発拠点をMitsubishi Electric India Pvt.Ltd.に取り込むことで、インドにおける販売・製造・開発面での事業体制を強化し、重点市場であるインドでの事業拡大を図る。事業譲渡契約は2011年12月に締結しており、2012年4月に新体制での営業を開始する。
2013年から三菱電機ブランド製品を製造
同社は、今回の買収に関して、2012年1月23日に本社で報道機関向けに説明した。登壇した野中秀恭氏(専務執行役 FAシステム事業本部長)は、MESSUNGグループを買収した理由として、「中国ではローエンド市場で台湾系の企業に比べて出遅れた。インドでは、台湾系企業が来る前にMESSUNGの買収で同市場を押さえる」(同氏)。買収後もMESSUNGのブランドは残し、三菱電機ブランドと併存させる。
なお、今回のMESSUNGグループの買収により、インド北部のグルガオンにあったFA事業のインド本拠地(例えば開発拠点)は、MESSUNGグループの本社があるインド西部のプネに移す。プネなどインド西部には数多くの自動車メーカーが拠点を置いており、インドで三菱電機が狙う自動車向け製造装置との関係が深まるからだ。
2013年1月からは三菱電機ブランドのFA制御機器の製造をインドで始める。まずは、インバータである。第2ステップでは、PLCや表示器などを製造することを計画している。
記事後半に報道機関向け説明会の内容を追加しました(23日の19:50分ごろ)。また、タイトルも一部変更しました。












