太陽電池システムとニチコンの蓄電システムを組み合わせた家庭用の「新システム」
太陽電池システムとニチコンの蓄電システムを組み合わせた家庭用の「新システム」
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新システムの構成
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 京セラは、同社の太陽電池システムとニチコンの蓄電システムを組み合わせた家庭用の「新システム」を、2012年夏から国内向けに販売する。販売価格は未定。太陽電池を既に設置しているユーザーには、蓄電システムを販売する。

 ニチコンの蓄電システムは、韓国Samsung SDI 社のLiイオン2次電池を7.1kWh搭載している。外形寸法は120cm×90cm×35cmで、重さは200kg。要望があれば、蓄電システムを14.2kWhまで増設できる。これに太陽電池システムと、京セラが独自開発したエネルギー・マネジメント・システム(EMS)を組み合わせて新システムとする。

 京セラは、新システムの特徴として次の5点を挙げる。(1)京セラの太陽電池事業のノウハウを生かして家庭内のエネルギーを効率的に運用できる、(2)搭載するLiイオン2次電池の容量が家庭用では国内最高、(3)蓄電池の増設に対応する、(4)ユーザーの生活パターンやニーズ(コスト削減優先か電力確保優先かなど)に合わせて最適な制御が可能、(5)停電時でも太陽電池からの電力を蓄えられる自立運転機能を搭載している、である。

 なお、新システムの販売ルートとして、京セラの国内販売会社である京セラソーラーコーポレーションを活用する。