図1 IdeaPad S2 7を用いたデモの様子
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図2 IdeaPad S2 7と、搭載するWHDI対応モジュール
図2 IdeaPad S2 7と、搭載するWHDI対応モジュール
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図3 対応するチップセットのロードマップ
図3 対応するチップセットのロードマップ
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図4 iPhone 4SにWHDI対応の外付けカバーを付けて、テレビに映像をデモ
図4 iPhone 4SにWHDI対応の外付けカバーを付けて、テレビに映像をデモ
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 イスラエルAMIMON社は、5GHz帯を用いてHD映像を非圧縮で伝送する無線規格「WHDI(wireless high-definition interface)」に対応するチップセットが、中国Lenovo社が製品化したばかりのAndroid搭載のタブレット端末「IdeaPad S2 7」に採用されたことを明らかにした。CES会場付近のホテルのプライベート・ブースでは、IdeaPad S2 7を用いて1080p(1920×1080画素,プログレッシブ)の映像を、非圧縮でテレビに伝送するデモを披露した。

 IdeaPad S2 7とテレビに搭載するチップセットは、それぞれAMIMON社製の「AMN 2120(送信用)」と「AMN 2220(受信用)」である。これは、2009年5月に発表したものであり、「WHDI対応のチップセットの第2世代品」(同社)と位置付ける。伝送距離が30m程度と長く、遅延時間は700~800μsと低いのが特徴。送信時の消費電力は、2.5W以下という。90nm世代のCMOSプロセスで製造されている。

 AMIMON社は、同社にとって第3世代品となるチップセットを開発中であることも明らかにした。「2012年2月に発表する予定」(AMIMON社)という。 主にスマートフォンやタブレット端末などモバイル機器向けの「AMN 2132」(送信用)、主にテレビやパソコン向けの「AMN 2130(送信用)/AMN 2230(受信用)」、医療機器やプロ・カメラ用の「AMN 2130PR」(送信用)である。すべて、65nm世代のCMOSプロセスを用いる。モバイル機器向けのAMN 2132では、「消費電力は従来の半分程度になる見込み」(AMIMON社)という。 

 AMIMON社はこの他、米Apple社の「iPhone 4S」向けに、チップセットを搭載した外付けカバーを披露した。IdeaPad S2 7と同様に1080p映像をテレビに伝送できる。ある機器メーカーが開発中であり、「Apple社の承認手続きを進めている段階」(AMIMON社)とした。