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【麻倉怜士CES報告11】シャープの大型テレビは5倍の売り上げ増

麻倉 怜士=評論家、日本画質学会副会長
2012/01/16 17:19
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写真は、シャープの新製品の大画面テレビと道川直幸氏(AVシステム事業本部第2事業部 事業部長)。筆者が撮影。
写真は、シャープの新製品の大画面テレビと道川直幸氏(AVシステム事業本部第2事業部 事業部長)。筆者が撮影。
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AV機器販売店「Best Buy」の高級ショップ「Magnolia」で展示されている。ロサンゼルスのBest Buyにて。写真は、筆者が撮影。
AV機器販売店「Best Buy」の高級ショップ「Magnolia」で展示されている。ロサンゼルスのBest Buyにて。写真は、筆者が撮影。
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 この何でも価格が下がる時代にあって、シャープの米国の大型テレビ(60型以上)は何と前年の5倍も売れている。2010年は20万台だったのが、2011年には何と5倍の100万台に伸ばした。これは驚異だ。台数ベースでは米国市場の3%ながら、金額ベースでは10%にもなる。

 かつて、シャープは米国でナンバーワンの液晶テレビ・メーカーだった。それが韓国のSamsung Electronics社やLG Electronics社の台頭と逆比例するように力を落とし、2010年まではテレビCMも打てない状態だった。尾花打ち枯らしていたのだが、実は当時でも65型だけはコンスタントに売れていた。

 「ここには何かあるぞと、ピンと来たんです」とシャープの道川直幸氏(AVシステム事業本部第2事業部 事業部長)は言う。「いまだ大型のリア・プロジェクタが売れている米国ですから、画質の良い液晶の大画面テレビは、大きな市場になるかもしれない、と」。

 競合他社に60型台の製品はあるが、70型台、80型台は皆無。そこで、シャープは2011年に60型台に11モデル、70型台に6モデル、80型に1モデルの合計18モデルを一気に投入し、その結果、冒頭の嚇々(かっかく)たる成果を上げた。

 2012年はこの勢いでさらにラインアップを拡張。60型台に9モデル、70型に9モデル、80型に3モデルの合計21モデルを投入。シャープは「オンリーワン・カンパニー」を標榜しているが、他社はマザー・ガラス基板の制約もあり、これほど大きい画面サイズにはなかなか本格的に参入できない。

 いまや60型以上のテレビでは世界最大のメーカーだ。日本代表としての米国市場での頑張りを期待したい。

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