マルチデバイス連携のデモの様子
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パソコンとテレビを接続する際に、テレビ側に表示されるメッセージ
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 韓国LG Electronics社は、今回のCESで発表した2012年モデルのテレビと、スマートフォン、タブレット端末、パソコンとの連携機能をブースで紹介している。

 「LG SmartTV」と呼ばれる、いわゆる「スマートテレビ」に、「Wireless Display(WiDi)」や「MHL(mobile high-definition link)」といった新規格を盛り込み、スムーズなコンテンツ連携などを実現した。

 まず、ノート・パソコンで再生している動画コンテンツを無線で直接、大画面のテレビに送れる。これは米Intel社が開発したWiDiを利用している。WiDiは、IEEE802.11nの物理層を使って映像および音声信号を伝送する規格。Intel社が2011年に出荷を開始した第2世代の「Core i」シリーズのマイクロプロセサからこの機能を使える。テレビ側には信号を受信するWiDiアダプターが必要になるが、LG社はこれをテレビに内蔵した。

 次に、スマートフォンなどモバイル端末の画面をテレビに表示して、テレビのリモコンでそれを操作できる。デモでは、スマートフォン上でゲームのAngry Birdsのアプリケーションを起動し、それをテレビ画面上で遊ぶ様子を見せた。これを実現するのが、モバイル端末向けの外部インタフェースであるMHLである。MHLでは非圧縮のHD伝送が可能なほか、USBのような電源供給もできる。MHLに対応したスマートフォンが必要なのはもちろん、テレビ側にMHL対応のチップセットを搭載してこの機能を実現した。

 もう一つは、タブレット端末をWiFi経由でテレビと接続し、タブレット端末を「第二のスクリーン」にするという利用法。タブレット端末のリモコン・アプリケーションでテレビを操作したり、テレビと同じコンテンツをタブレット端末に表示できる。

 なお、WiDiやMHLに対応するテレビは、480Hzと240Hzで駆動するパネルを採用した、ハイエンドのモデルが中心になる。「全ラインナップのおよそ20~30%」(同社)としている。