図1 デモの様子
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図2 Broadcom社のチップセットを採用
図2 Broadcom社のチップセットを採用
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図3 開発中の無線LANルータのモックアップ
図3 開発中の無線LANルータのモックアップ
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 バッファローは、1Gビット/秒を超える伝送速度を規定する次世代の無線LAN規格である「IEEE802.11ac」の伝送デモを、米国ラスベガスで開催中の「2012 International CES」で披露した(図1)。動作デモを展示会などで見せるのは、同社が「世界で初めて」(同社の説明員)とする。

 会場は「電波環境がかなり悪い」(同社の説明員)ため、有線によるデモを披露した。3×3のMIMO(multiple input multiple output)を採用することで、800Mビット/秒前後のデータ伝送速度を実現していた。現時点では、「最大で850Mビット/秒前後」(同社の説明員)という。

 チップセットは、米Broadcom社が2012年1月5日に発表したばかりの「BCM4360」を使用する(図2、Tech-On!の関連記事)。40nm級の設計プロセスを採用したもの。最大で1.3Gビット/秒のデータ伝送に対応する。

 バッファローは、IEEE802.11ac対応製品の第1弾として、無線LANルータ「AirStation WZR-1750H」の開発を進めている(図3)。IEEE802.11acの標準化は、ドラフト1.0が決まった段階。「これまでの無線LAN規格でも、標準化が策定される前に製品化してきた。米国市場には2012年中に投入する計画」(同社の説明員)という。なお、日本市場への投入時期は、「総務省の認可が下り次第、発売したい」(同氏)とした。