図1 PlayMemoriesの概念
図1 PlayMemoriesの概念
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図2 PlayMemoriesの概要
図2 PlayMemoriesの概要
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図3 PlayMemories Homeのパソコン画面をテレビに出力している
図3 PlayMemories Homeのパソコン画面をテレビに出力している
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図4 FacebookやYouTubeなどにアップロードできる
図4 FacebookやYouTubeなどにアップロードできる
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図5 PlayMemories Studioで一覧表示したところ
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図6 トラベル再生機能を利用した実演。ある日時,ある地点で撮影した映像を自動再生する
図6 トラベル再生機能を利用した実演。ある日時,ある地点で撮影した映像を自動再生する
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図7 映像の再生後,再び地図画面に切り替わる
図7 映像の再生後,再び地図画面に切り替わる
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図8 次の撮影地点に移動し,そこで撮った映像を再生する
図8 次の撮影地点に移動し,そこで撮った映像を再生する
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図9 移動後,その地点で撮影した映像を再生する
図9 移動後,その地点で撮影した映像を再生する
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図10 PlayMemories Studioにおける編集の様子
図10 PlayMemories Studioにおける編集の様子
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図11 PlayMemories Studioのホーム画面
図11 PlayMemories Studioのホーム画面
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図12 torneのホーム画面
図12 torneのホーム画面
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図13 各種ボタンの説明が画面下に表示されている
図13 各種ボタンの説明が画面下に表示されている
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図14 torneの画面例。下側にボタンの操作説明が表示されている
図14 torneの画面例。下側にボタンの操作説明が表示されている
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図15 PS Vitaでリモートプレイをしている様子
図15 PS Vitaでリモートプレイをしている様子
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 ソニーは、ビデオ・カメラやデジタル・カメラなどで撮影した動画・静止画を、液晶テレビやパソコン、タブレット端末、スマートフォン、ゲーム機などで楽しめるソリューション「PlayMemories(プレイメモリーズ)シリーズ」を2012年1月上旬から提供を開始する。同シリーズは、撮影した動画・静止画をクラウド経由で共有できる「PlayMemories Online」、パソコン上で管理・編集などができるソフトウエア「PlayMemories Home」、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の据置型ゲーム機「プレイステーション 3(PS3)」で鑑賞・編集などができるソフトウエア「PlayMemories Studio」、米国で発表された無線LAN対応の簡易デジタル・ビデオ・カメラ「Bloggie(ブロギー)」からタブレット端末やスマートフォンに動画や静止画を転送できるソフトウエア・アプリケーション(以下、アプリ)「PlayMemories Mobile」の四つからなる(図1、2)。2012年1月11日に東京で発表会が開催された、PlayMemoriesに対応したビデオ・カメラの発表会でその一端を披露した(Tech-On!関連記事1)。

 PlayMemories Onlineは2012年春より開始予定の無料のクラウド・サービス。ソニーのネットワーク・サービス・プラットフォーム「Sony Entertainment Network(SEN)」上で提供される。SENのアカウントを用いて利用する。PlayMemories Online上にアップロードした動画や静止画を液晶テレビやパソコン、タブレット端末、スマートフォン、ゲーム機などで楽しめる。同社製品だけでなく、他社製品からも利用できるという。なお、PlayMemories Onlineでユーザーが利用できるストレージ容量は未定とする。

 PlayMemories Homeは、2012年1月以降に発売されるソニー製デジタル・カメラ、ビデオ・カメラに付属するソフト。パソコン利用の初心者でも、撮影した動画・静止画を簡単に取り込み、管理・鑑賞・編集・共有することができるという(図3)。例えば「カレンダービュー」機能によって、日付ごとに写真を整理できる。また「マップビュー」機能を使えば、位置情報で静止画と動画を整理できる。加えて、USBでパソコンに接続したカメラの内部の動画・静止画をパソコンに取り込むことなく、鑑賞やPlayMemories Onlineへのアップロードが可能になる。

 編集機能に関しては、3D/2D映像を問わず、編集してBlu-ray Discに保存できる。共有機能については、Webブラウザーを用いることなく、PlayMemories Onlineにアップロードが可能。クラウド上の動画・静止画も自由に閲覧できる。第3者に映像を見せたい場合は、その相手にメールを送り、メールに記載されたURLを相手がクリックすれば閲覧できるという。このほか、Facebook、YouTubeなどにもアップロードできる(図4)。

PS3をさくさくと操作


PlayMemories Studioは2012年春からPlayStation Storeで提供予定のPS3専用の有料ソフト(無料体験版も提供する予定)。PS3のコントローラを使い、ゲームのように“サクサク”と快適な操作でPS3の内蔵HDD、あるいはPS3に外付けしたカメラやHDDなどに格納した動画や静止画を閲覧・編集できる。例えば、再生中の動画をスムーズに拡大・縮小するデモを会場で披露した。静止画でもこうしたスムーズな拡大・縮小が可能とする。なお、SCEは超高画素の静止画をスムーズに拡大・縮小できる技術「PlayView(プレイビュー)」を提供しているが、「ソニーの技術で、PlayViewとは異なる」(説明員)という(Tech-On!関連記事2)。

 PS3に保存している動画・静止画だけでなく、USBで接続されているカメラや外付けHDD内の動
画・静止画をPS3内蔵のHDDに取り込むことなく、一覧表示できる(図5)。加えて、時系列や位置情報ごとに、その一覧表示を瞬時に切り替えられる。これにより検索性が高まるとする。

 撮影した映像の位置情報を活用した「トラベル再生」という機能も備える。同機能では、地図を表示しならが、各地点で撮影した映像を日時順に再生する。具体的には、まず世界地図が表示され、地図上にある撮影地点まで移動する。次に、その地点で撮影された映像を再生する(図6)。続いて再生後、再び地図画面に切り替わる(図7)。そして地図が次の撮影地点まで移動し、その地点で撮影された映像を再生する(図8、9)。選択した映像の再生が終わるまで、この動作を繰り返す。トラベル再生機能を利用することで、旅行後、写真を時系列に見ながらその思い出に浸れるわけだ。

 編集機能も手軽さを追及した。「アクションタグ」を選択することで、撮影した動画にスローモーションやコマ送りなどの映像効果のほか、効果音やテロップを入れることができる(図10)。共有機能に関しては、FacebookやPlayMemories Onlineにアップロードできるという。

torne風なGUI


 PlayMemories Studioが目指す「ゲームのような快適な操作」というコンセプトは、PS3用地デジ録画・視聴キット「torne」に通じる。GUIもtorneに似ている。例えば、PlayMemories Studioのホーム画面の背景に、複数の静止画や動画のアイコンが円を描きながらグルグルと移動している。この点は、torneのホーム画面に似ている(図11、12)。

 画面内にある、各種ボタンの説明アイコンの位置もtorneとほぼ同じ。画面の下に配置されている。アイコンやボタンの色もパステル・カラーが主体で、torneのアイコンなどをほうふつとさせる(図13、14)(Tech-On!関連記事3)。それでも、「torneをあまり意識していないはず」(ソニーの説明員)とする。

 この他、「リモートプレイ」を用いることで、携帯型ゲーム機「PlayStation Vita」や「PSP」から外出中でも操作できるという(図15)。