ThinkPad X1 Hybridの写真
ThinkPad X1 Hybridの写真
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 中国Lenovo社は、x86プロセサに加えてARMコアを搭載したパソコン「ThinkPad X1 Hybrid」を発表した(発表資料)。電池駆動時間を延ばすために、通常のx86プロセサに加えて米Qualcomm社のARM系デュアルコア・プロセサ(Snapdragonシリーズと見られる)を搭載しており、両者を切り替えて使うことができる。2012年6月に発売する。

 通常使用時はx86プロセサ上でWindows 7を用い、電池駆動時間を延ばしたい際は、「Instant Media Mode」(IMM)を起動し、Lenovo社がカスタマイズしたLinux OSをARMプロセサ上で動作させる。IMM利用時は、動画や写真、音楽、Webの閲覧などが可能である。IMMには、Windows上からアイコンをクリックすることで遷移できる。

 米Microsoft社は2012年末に投入するとみられる次世代OS「Windows 8」において、ARM版を投入予定であり、将来的にはARMコア上で純正のWindowsが動作するようになる(日経エレクトロニクス関連記事)。今回のLenovo社の製品は、こうしたWindows 8への布石と見られる。