NVIDIA社CEOのJen-Hsun Huang氏
NVIDIA社CEOのJen-Hsun Huang氏
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249米ドルで販売予定の7型タブレットを披露する、ASUSTeK社CEOのJerry Shen氏
249米ドルで販売予定の7型タブレットを披露する、ASUSTeK社CEOのJerry Shen氏
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 「タブレット端末は、これまでで最も成長速度が著しいConsumer Electronics製品だ。今後は車のように多様化が進み、用途によって使い分けられるようになるだろう」。

 米NVIDIA社が2012年1月9日(米国時間)に開催した報道陣向けイベントで、同社CEOのJen-Hsun Huang氏はこう述べ、タブレット端末に向けたプロセサなどの開発を強化する姿勢を明確にした。

 Huang氏は、2011年のCESの段階ではAndroidプラットフォームには「分断」という大きな問題があったと指摘した。スマートフォン向けとタブレット向けという二つの異なるソースコードに分かれており、開発者を混乱させていたという。

 しかし、2011年秋にこれらのソースコードを一本化した「Android 4.0(開発コードはIce Cream Sandwich、ICS)」が公開されたことでこの問題は解消され、以来開発者コミュニティの動きが活発化しているという。

 NVIDIA社はタブレット端末やスマートフォンに向けたプロセサとして、2011年11月に4つのメーンのCPUコアと低電力動作時用の1コアを集積した「Tegra 3」を発表している。既に台湾ASUStek Computer社は2011年12月に、Tegra 3を搭載したICSベースの10型タブレット端末を米国で発売した。

 さらにASUS社は今回の発表会で、Tegra 3とICSを搭載した7型のタブレット端末を米国で249米ドルで販売する予定であることを明らかにした。

 NVIDIA社は、Android 4.0に加えて、Windows 8のARM対応のベータ版を使ったTegra 3搭載タブレットのデモも披露した。