図1 LG社の開発品
図1 LG社の開発品
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図2 厚さは4mm
図2 厚さは4mm
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図3 Samsung社の開発品
図3 Samsung社の開発品
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図4 「Super OLED」「Ultimete TV」と呼ぶ
図4 「Super OLED」「Ultimete TV」と呼ぶ
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 韓国のLG Electronics社とSamsung Electronics社はそれぞれ、「2012 International CES」の開幕前日に開催した報道機関向けイベント(プレス・カンファレンス)で、55型の有機ELテレビを発表した。共に2012年中に発売される予定。価格は明らかにされていない。CES会場に訪れていた、国内のディスプレイ関連のアナリストは、「5000米ドル前後の戦略的な価格になるのでは」と予測する。

LGは白色有機EL+CF

 LG社の開発品は、厚さが4mmと薄い。重さは7.5kgであり、LEDバックライトを用いた同サイズの液晶テレビに比べて約1/2になったという。同社が推進する「偏光フィルタ」方式の3D映像表示に対応する。
 
 搭載する有機ELパネルは、グループ会社である韓国LG Display社が開発したものを搭載しているもよう。白色の有機EL素子にRGBWの4色カラー・フィルタ(CF)を組み合わせて、カラー表示を実現する。駆動素子には、酸化物半導体TFTを用いた。

SamsungはRGB塗り分けで実現

 一方、Samsung社の開発品は、RGB3色の有機EL素子をそれぞれ塗り分けたもの。LG社の開発品に対抗してか、Samsung社は開発品を「Super OLED」「Ultimate TV」と呼ぶ。有機ELパネルは、グループ会社である韓国Samsung Mobile Display社が開発したもようだが、具体的な仕様は明らかにされなかった。