Lenovo社初のテレビは「スマート」
Lenovo社初のテレビは「スマート」
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 中国Lenovo社は2012年1月8日、報道機関向けのイベント「CES Unveiled」で、同社ブランドでは初となる液晶テレビ「K91」を披露した。通常のテレビ放送はもちろんのこと、インターネットに接続して動画配信サービスやアプリケーションを再生できる、いわゆる「スマートテレビ」である。

 会場に展示されたのは、画面サイズが55型のデモ機。240Hzで駆動するIPS液晶パネルを採用した。プロセサは、テレビとしては初めて米Qualcomm社のデュアル・コア品「APQ8060」を搭載しているという。ソフトウエア・プラットフォームはAndroid 4.0で、これもテレビでは世界で初めてとしている。

 ユーザーはAndroid Market、およびLenovo社のアプリケーション・マーケット「Lenovo App Store」から各種のアプリケーションをダウンロードして使える。音声認識に対応した検索機能も有する。リモコンにマイクが内蔵されており、リモコンに向かってキーワードを話すと、それがテレビを経由して同社のクラウドに転送され、検索が実行されるという。

 世界第2位のパソコン・メーカーである同社は、先般、「パソコン・メーカーからパーソナル・クラウド・ソリューション・プロバイダーへの転身」を表明している。今回のテレビ事業への参入は、クラウド・ソリューションを提供する端末として同社に唯一欠けていたピースを埋めることを意味する。

 K91は、中国市場向けに2012年4月に発売される予定。価格はまだ未定としている。