2011年のテーマサイト「家電・PC」の記事ランキング・ベスト10には、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が12月17日に発売した新しい携帯型ゲーム機「PlayStation(PS) Vita」に関する記事が4本もランクインした。

▼ 2011年「家電・PC」記事ランキング

順位記事タイトル日付
1【IDF北京】キヤノンも採用する「Thunderbolt」、開発キットが2011年7~9月に入手可能に4/14
2「初めから2万5000円ありきで開発を始めた」、次世代機「PS Vita」についてSCEに聞いた6/23
3【速報】PSP後継機、3G回線や5インチの有機ELを搭載1/27
4【続報】加速度/ジャイロ/地磁気センサからGPS,タッチ・パネルや背面タッチ・パッドまで――3G通信機能付き新型PSPはセンサ全部入り1/27
5白熱電球並みに広範囲を照らせる---パナソニックがLED照明の新製品を発表1/26
6“最高級”デジカメは,新市場をつくるか2/8
7【NGP続報】「3D対応は?」「有機ELパネルの調達先は?」「通話機能は?」,SCE 平井社長に聞く2/1
8PS 3は累計5000万台超でPS Moveは800万台超,PSNの累計アカウント数は7500万に4/15
9【CEATEC】KDDI、スピーカーのないスマホを出展10/6
10東芝、「ecoチップ」搭載の液晶テレビを12月中旬に発売11/25

(集計期間:2011年1月1日~12月14日)

 SCEが携帯型ゲーム機「PSP」の後継機として投入した「Vita」は、「究極の没入感」(同社代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏)を実現するために,各種センサや複数の入力デバイスを満載している。ディスプレイには多点入力に対応した静電容量方式のタッチ・パネルを採用し,本体背面にも多点入力に対応したタッチ・パッドを搭載。さらにモーション・センサとして、3軸の加速度センサやジャイロ・センサ、地磁気センサを搭載した。スマートフォンの普及によって、ゲーム専用機市場の縮小がしきりに指摘される中、SCEが繰り出す次の一手には、ハードウエア的な新規性も手伝って大きな注目を集めた。

 しかし、Vitaを抑えて年間トップに立ったのは、【IDF北京】キヤノンも採用する「Thunderbolt」、開発キットが2011年7~9月に入手可能にだった。米Intel社が推進する高速インタフェース「Thunderbolt」に関する記事で、ストレージ装置やビデオ・カメラなどのベンダーの間で採用する動きが広がっていることを報じた。光通信にも対応した新しいインタフェースの動向に、多くの技術者が注目していることが示された。

 富士フイルムのコンパクト型デジタル・カメラ「FinePix X100」に関する、“最高級”デジカメは,新市場をつくるかも7位にランクインした。価格下落が顕著なコンパクト型デジカメ市場で、敢えて高級路線(市場想定価格は13万円前後)で勝負を挑む同社の戦略に多くの読者が興味を抱いている。

 9位にランクインした【CEATEC】KDDI、スピーカーのないスマホを出展は、100本以上が掲載されたCEATEC JAPAN 2011関連の記事の中で、最もアクセスが高かったものだった。参考になった票も150以上を集めるほど注目の高い同技術。実装したスマートフォンが発売されるのは、KDDIによれば2012年度中とのことだ。