インバータ搭載モジュール
インバータ搭載モジュール
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モジュール裏側
モジュール裏側
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メタル・ラップスルー構造のセル
メタル・ラップスルー構造のセル
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 カナダCanadian Solar社は、インバータを搭載したモジュール「CommercialAC」を太陽電池関連の展示会「PVJapan 2011」に参考出展した。海外では2012年初頭に、日本では2012年第2四半期に発売予定という。

 インバータ搭載モジュールは、セルで発電した直流の電力を交流に変換して出力する。マイクロ・インバータと呼ばれ、パワー・コンディショナが不要な上、施工時に直流電力を扱わなくてもよいため作業の安全性が高まるといった利点がある(関連記事)。

 Canadian Solar社の説明員は、「各モジュールにインバータのコストが加わるため、価格面を考慮すると、複数台のパワー・コンディショナを使う中規模から大規模の太陽電池システムに向いている」とした。また、展示したモジュールは三相交流で出力するタイプであり、日本の住宅に使う場合は単相出力に変えるなどの変更を加える必要がある。このため、日本では主に産業用の太陽電池システム向けを狙う。

 この他にCanadian Solar社は、貫通電極を使うメタル・ラップスルー構造のセルで構成したモジュールも展示した。2011年9月にドイツで開催された学会・展示会「EU PVSEC」で発表したものであり、日本では2012年第1四半期に発売予定とした。