医療用の有機ELモニター
医療用の有機ELモニター
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搭載した有機ELパネルも展示
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FeliCa Plugを活用したヘルスケア・システムもアピール
FeliCa Plugを活用したヘルスケア・システムもアピール
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 ソニーは、2011年11月16~19日にドイツ・デュッセルドルフで開催中の「MEDICA 2011」で、同年11月に発売を始めたばかりの25型の医療用有機ELモニターを大きくアピールした。特に、有機ELパネルの特徴であるコントラスト特性の高さや、応答速度の速さを訴求していた。

 医療現場では液晶モニターの採用は進んでいるが、これまで有機ELモニターの採用例はほとんどない。それだけに、他社の注目も集めているようだ。競合の医療用モニター・メーカーの担当者が、早速同モニターの画質を確認する様子がうかがえた。

 搭載する有機ELパネルは、ソニー独自の「Super Top Emission(スーパートップエミッション)」構造を備える。画素数は、フルHD(1920×1080)である。

 ソニーは昨年までのMEDICAでは、主にプリンターや記録装置などの展示を実施してきたという。それに対して今回は、同様の展示に加えて、前述の有機ELモニターや3Dモニターなど、画像表示系の展示にも力を入れていた。

 さらに、ソニーは、同社の無線インタフェース・モジュール「FeliCa Plug」を活用したヘルスケア・システムについても、MEDICAでは初めて披露した。FeliCa Plugは低消費電力(動作時1mA以下、待機時0.1μA以下)が特徴の通信モジュールで、同モジュールを採用した健康機器は徐々に広がりつつある。Continua Health Allianceの通信規格に今後、NFC(FeliCa Plug)が正式に採用される見通しでもあり、アピールを一層強化している格好だ。