展示ブース
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超音波診断装置をズラリ展示
超音波診断装置をズラリ展示
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 韓国Samsung Medison社は、2011年11月16~19日にドイツ・デュッセルドルフで開催中の「MEDICA 2011」で大きな展示ブースを構えた。同社は、超音波診断装置の大手メーカーだったMedison社をSamsung Electronics社が同年2月に買収して系列化した企業。すなわち、Samsung Medison社としては今回が初めての出展になる。

 Samsung Electronics社は現在、医療機器市場の攻略に向けて、Medison社をはじめとする企業買収による事業強化を図っている。従来の医療機器にSamsung Electronics社のIT技術などを融合させることで、新たな概念の医療機器の開発も狙う。ただし今回の展示会では、既存の超音波診断装置の展示にとどまり、Samsung Electronics社との融合による新たな成果をうかがうことはできなかった。

 なお、Samsung Medison社の展示ブースの一角では、Samsung Electronics社自身も展示スペースを設け、同社が開発する血液分析装置3機種を展示した。このうち2機種は既に韓国で販売しているものだが、1機種は開発中の試作品であるという。写真撮影は禁止で、詳細な情報も公開できないとした。形状から判断する限り、現行品に対して小型化や操作の簡易化などを図ったものであるようだ。