図1 AQUAの外観
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図2 小型EVのコンセプトカー「FT-EV III」
図2 小型EVのコンセプトカー「FT-EV III」
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図3 燃料電池車「FCV-R」
図3 燃料電池車「FCV-R」
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図4 「TOYOTA Fun-Vii」のイメージ
図4 「TOYOTA Fun-Vii」のイメージ
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 トヨタ自動車は「第42回 東京モーターショー2011」(一般公開2011年12月3~11日、東京ビッグサイト)に、小型ハイブリッド車(HEV)の「AQUA」や小型電気自動車(EV)のコンセプトカー、燃料電池車(FCV)、富士重工業と共同開発している後輪駆動の小型スポーツカー、プラグインハイブリッド車(PHEV)などを出展すると発表した。

 小型HEVのAQUAについては、燃費がJC08モードで35km/L、10-15モードで40km/Lを達成した(図1)。2011年12月下旬の発売を予定する。AQUAの名称は日本市場向けで使い、海外市場向けでは「Prius c」の名称で販売する。車両寸法は全長3995×全幅1695×全高1445mm、ホイールベースは2550mm。プリウスと比べて全長で465mm、全幅で50mm、全高で45mm、ホイールベースで150mmほど短くした。ハイブリッドシステムについては排気量1.5Lのエンジンと、モータを組み合わせる。

 小型EVについては、「FT-EV III」と呼ぶコンセプトカーを出展する(図2)。近距離の移動用途を想定したもの。Liイオン2次電池を搭載し、1充電当たりの航続距離で105kmを狙う。車両寸法は全長3110×全幅1680×全高1500mmで、ホイールベースは2000mm。トヨタはこれまで、EVを2012年に販売する予定と発表している。

 FCVについては、「FCV-R」と呼ぶコンセプトカーを出展する(図3)。セダンタイプであり、車両寸法は全長4745×全幅1790×全高1510mmで、ホイールベースは2700mm。専用の車体に燃料電池ユニットを床下に配置し、広い荷室空間を確保したとする。70MPaと高圧の水素タンクを搭載した上、燃料電池スタックの効率を高めたことで航続距離は約700km以上を達成した。トヨタは、2015年ごろからFCVを市場に導入する計画を発表している。

 このほか、「ヒトとクルマと社会が“つながる”未来の姿を具現化したコンセプトカー」として「TOYOTA Fun-Vii」を出展する(図4)。