スポットチェックモニタ HBP-1600
スポットチェックモニタ HBP-1600
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 オムロン ヘルスケアは、血圧や体温、SpO2(血中酸素飽和度)などの測定データを電子カルテに自動転送する「スポットチェックモニタ HBP-1600」を、2012年2月20日に医療機関向けに発売する。これまで手作業で実施していた電子カルテへの入力・転記を自動化することで、看護業務の負担軽減や、データの転記ミス防止などを狙う。同社の医療機器販売会社であるオムロン コーリンを通じて販売する。

 スポットチェックモニタ HBP-1600は、いわば無線LAN機能を搭載した血圧計である。同装置で測定した血圧は、送信ボタンを押すだけで電子カルテに転送できる。

 さらに、2011年12月に先行発売する電子体温計「MC-1600W-HP」、パルスオキシメータ「HPO-1600-FP」を組み合わせれば、体温やSpO2の測定データも電子カルテに自動転送できる。具体的には、体温計とパルスオキシメータにはRFIDが搭載されており、スポットチェックモニタ本体にかざすと、まず、測定データがスポットチェックモニタに転送されてモニター画面に測定値が表示される。表示されたデータを確認した後、スポットチェックモニタの送信ボタンを押せば、測定データが電子カルテに転送される。

 別売りのバーコード・リーダーを本体に接続すれば、患者と測定する医療従事者が身に付けているバーコードの情報からID認証を行うこともできる。これにより、測定データと共に患者と測定者の情報を電子カルテに転送できる。

 想定する利用シーンとしては、(1)入院患者のベッド・サイドに1台ずつ設置して患者が好きなときに測定を行い、その生体情報を経過管理する、(2)カートに乗せて病院内を巡回し、病室内の多くの患者の生体情報を一度に管理する、といったものが挙げられるという。

 希望小売価格は、スポットチェックモニタ本体が15万7500円、体温計が2887円、パルスオキシメータが5万2290円である。