電源マネジメント2011におけるファーストエスコの展示ブース
電源マネジメント2011におけるファーストエスコの展示ブース
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 エネルギー管理に関する総合支援サービスを提供しているファーストエスコは、パシフィコ横浜で開催中の「電力マネジメント 2011」(2011年10月26日~28日)に出展し、同社が展開しているサービスの全体像をアピールした。1997年に設立された同社は、日本におけるESCO(Energy Service Company)の先駆けとして知られている。

 同社の最新サービスの特長を示すキーワードが、「ヒューマン・コンシャス」である。「ただ人間ががまんするだけでは本質的な省エネにはならない。人間にとって快適な環境を維持しながら消費するエネルギーを削減してこそ本当の省エネを進めることができる」(同社環境エネルギー部営業企画室長 長岡領氏)。同社が「ヒューマン・コンシャス」を重視したサービスを前面に出すようになったのは、東関東大震災の発生以降のことだ。「エネルギーの安定供給が当たり前のことではなくなった以上、本質的な省エネに向けた取り組みが一段と重要になると考えたのがキッカケ」(長岡氏)。

 電力マネジメント2011の展示では、同社のサービスの概要をパネルで展示した。同社のサービスは大きく四つのステップから成る。最初のステップは、「エネルギーマネジメントコンサルティング」。顧客の施設におけるエネルギーの使用状況や利用効率を把握したうえで、エネルギー削減の目標を設定。さらに目標達成に向けた計画を策定する。

 第2のステップが「ハード改善支援」。計画した省エネを実行するために必要な管理システムのハードウエア開発を支援する。

 第3のステップが「ソフト改善支援」。活動の面から省エネを推進するためのソリューションを提供する。例えば、設備の運用方法の改善支援、省エネ教育の支援、各種法令への対応の支援などである。省エネの効果を検証するサービスも提供する。

 第4のステップが「ヒューマン・コンシャス」。省エネによる快適性の低下を最小限に抑えながら、生産性や企業価値の向上を図る方法を顧客とともに模索する。

 最近までは「CO2排出量削減」を前面に出してサービスを展開していたが、今後は「ヒューマン・コンシャス」を前面に、こうしたサービスの強化を図ると言う。