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 調査会社の米iSuppli社は2011年10月3日、ドイツにおける2015年までの太陽光発電システムの市場規模について、予測値を発表した。それによれば、2010年に7.4GWだった導入量は、2011年は5.9GWと20%減になる見通しであるという。

 ドイツは2011年になって、太陽光発電システムの導入量が大きく落ち込み、8月末までの累計は3GWに満たない模様だ。iSuppli社は、太陽光発電システムの価格が急激に低下する中で、需要家が買い控える傾向があったためとする。

 ただし、同社は2011年10月以降、需要が大きく回復すると見る。2012年初頭に、ドイツでの固定価格買い取り制度(FIT)の買い取り価格が大幅に下げられる見通しで、その駆け込み需要が膨らむと予測するからだ(日経エレクトロニクス10月3日号の関連記事「ワールド・レポート from ドイツ、グリッド・パリティが間近に、転機を迎える太陽光発電」)。

 iSuppli社は、ドイツでの2012年の導入量を5.0GWと予測。その後も2015年までは年間4G~5GWの導入が続くとする。