図1 自販機の外観
図1 自販機の外観
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図2 説明パネル
図2 説明パネル
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 NTTドコモは、災害時などに飲料や情報を提供可能な自動販売機を、幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2011」に披露した。情報表示用のLEDディスプレイに加えて、太陽電池と蓄電池を搭載する。日本コカ・コーラと共同で開発したもの。「スマートコミュニティー“ZERO”」のブースで展示している。「2012年には、設置を開始したい」(NTTドコモと日本コカ・コーラの説明員)という。

 LEDディスプレイには、平常時は時事通信が提供するニュースを、災害時には災害情報や非難情報をリアルタイムに表示する。表示する情報は、NTTドコモの3G回線を経由して発信する。

 太陽電池は日中に発電し、夜間時の照明に利用する。仕様は公開していないが、1日3時間の発電で、夜間照明として2日分である約24時間、駆動できるとする。蓄電池は、災害時や停電時に最大で48時間駆動でき、被災者に対して無料で飲料を提供する機能を持つ。

 日本コカ・コーラは、2003年にLEDディスプレイ搭載の自動販売機を、2010年に太陽電池搭載の自動販売機を、設置し始めたという。国内での設置台数はそれぞれ、約6000台、約3000台とする。今回の開発は、「別々にあった機能を統合し、災害対策を強化した」(日本コカ・コーラの説明員)という。