図1 ケーブルの先端
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図2 ケーブル先端部の内部
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図3 接続中にLEDが光る。中央にはボタンがある。
図3 接続中にLEDが光る。中央にはボタンがある。
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図4 光インタフェース用プラグの金属ケースをはがす。
図4 光インタフェース用プラグの金属ケースをはがす。
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図5 黄色い成形部品が見える。
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図6 黄色い成形部品はレンズや光ファイバなどを搭載する。
図6 黄色い成形部品はレンズや光ファイバなどを搭載する。
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図7 裏面にはUSBの端子類がある。
図7 裏面にはUSBの端子類がある。
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――前回はこちら――

 光インタフェースの接続に利用するケーブルは,電源ケーブルと光ファイバを束ねて一本化したものである。ケーブルの先端部には,光インタフェース用の挿入側のコネクタ(プラグ)と,電源用端子がある(図1)。光インタフェース用プラグの内部を探るため,ケーブル先端を分解する。

 先端部のケースを開くと,光インタフェース用のプラグと電源用端子のほか,小型基板が入っていた。同基板にはLEDが実装されている。このLEDは,VAIO Z本体とドックを光インタフェースで接続中に光る。取り外す際に,先端部の上面にあるボタンを押すとこのLEDが消灯し,取り外し可能な状態になったことをユーザーに知らせる役割を担う。

 先端部のケースを開いても,光インタフェース用プラグの内部はよくわからない。さらにプラグの金属外装をはがす。すると,レンズや光ファイバといった光学部品を搭載した成形部品が目に飛び込んできた。また成形部品には嵌合用の穴があった。この穴に,受け側のコネクタ(レセプタクル)に搭載された成形部品のピンを嵌め込むようだ。

 成形部品の根元には,ばねが配置されていた。プラグを受け側のコネクタ(レセプタクル)に挿入した際には、このばねによって成形部品が動くようだ。光軸を合わせるための工夫とみられる。

 なお,裏面には,USB用の端子類が配置されている。

 ここまでで,光インタフェース用の主要部材を目視できるようになった。だが,さらなる分析にはある程度時間が掛かりそうだ。というわけでひとまず分解はお休み。詳細は日経エレクトロニクス10月3日号や10月7日開催のセミナーにて。光インタフェースの光学系の詳細や,信頼性確保やコスト削減に向けた工夫について御紹介します。