図1 光送受信モジュール。下から光ファイバなどを保持する成型部品、レンズなどの光学部品を一体化した成型部品、VCSELやPDなどを実装した基板となっている。
図1 光送受信モジュール。下から光ファイバなどを保持する成型部品、レンズなどの光学部品を一体化した成型部品、VCSELやPDなどを実装した基板となっている。
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図2 基板にはTDKの刻印がある。
図2 基板にはTDKの刻印がある。
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――前回はこちら――

 続いて,光送受信モジュールを見てみる。同モジュールは、大別して三つの部材で構成されている(図1)。光ファイバなどを保持する成型部品、レンズなどの光学部品を一体化した成型部品、そしてVCSELやPDなどを実装した基板である。二つの成型部品は金属部品などで接合されている。

 基板にはTDKのロゴが見える。おそらく,光送受信モジュールの作成に同社の関連会社である香港SAE Magnetics社が関わっているとみられる(Tech-On!関連記事)。基板の配線を見ると,差動信号対が4対ある。しかし,光ファイバの本数は2本。つまり,4チャネル対応の基板を利用しながら,実際は送信1チャネル,受信1チャネルの計2チャネルしか利用していないわけだ。

 光送受信モジュールを詳細に分析するには,さらに分解する必要があるが,時間がかかりそうだ。ここはひとまずあきらめ, 光インタフェースを通じてVAIO Z本体と接続する「Power Media Dock」(以下、ドック)の分解を始めることにした。

――続く――

VAIO Zの分解/分析の詳細は日経エレクトロニクス10月3日号と、(10月7日開催のセミナー)で紹介する予定です