今回のプラットフォームが想定するヘルスケア・システムのイメージ図
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Freescale社が提供するリファレンス・ボード
Freescale社が提供するリファレンス・ボード
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六つの項目を管理できるユーザー・インタフェースを用意する
六つの項目を管理できるユーザー・インタフェースを用意する
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個別の項目に関する時系列でのデータの推移も簡単に表示できる
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 米Freescale Semiconductor社は、家庭用のヘルスケア・システムに向けたリファレンス・プラットフォーム「Home Health Hub(H3)」を開発した。フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンが2011年9月13日に東京都内で開催したプライベート・イベント「FTF(Freescale Technology Forum)ジャパン 2011」で展示した。同年11月に世界各国で発売を開始する予定である。

 H3は、家庭用の健康機器や見守り用センサなどと、それに対応する各種のサービスなどを結ぶシステムに向けたプラットフォーム。タブレット端末と専用クレイドルで構成されるシステムを対象としており、例えば、健康機器で測定したデータをタブレット端末で継続的に管理できると同時に、同データに基づいた各種サービスを受けられるようなものを想定している。データの送受信は、クレイドルをハブにして、無線もしくは有線で通信する。

 Freescale社は、クレイドルに内蔵するリファレンス・ボード(およびユーザー・インタフェース(UI))を提供する。タブレット端末に表示させるUIは、Windows CE 7とAndroid 2.3に対応する。基本設定では、気温と血圧、心拍数、血糖値、体重、血中酸素飽和度の六つのデータを各センサと連動させて管理できる画面にしている。一方、リファレンス・ボードは、健康機器や各種サービスなどと連携できるようにZigbeeやBlutooth、無線LAN、USBなどに対応する。

 UIもリファレンス・ボードもカスタマイズ可能である。搭載する機能にもよるが、リファレンス・ボードの価格は約50米ドルであるという。

 現時点は開発段階だが、2011年11月16~19にドイツで開催される世界最大の医療機器展示会「MEDICA 2011」において、完成版を披露する予定である。